NPO会計支援センター

2005年からNPO法人の会計支援に特化した活動をしています。
NPO会計に関するいろんな出来事などを綴っていきます。


NPO会計日誌の書き方(支払の部・最後の締め) NO3

NPO会計日誌の書き方[支払の部]と、一日の最後の締めについて説明します。
(会計日誌については、こちらを、 収入の部の書き方については、こちらを 参照ください)

では、支払をした場合の記入の仕方です。
この日誌は、一日で一ページなので、上半分が入金、
下半分は支払を記入します。

まず、支払の記入

支払も入金同様に、どういう支払なのかを把握しなければいけません。

[事業名]どの事業の支払なのか
[勘定科目]どういう科目名なのか(予算書等参考)
[金額]
[取引先]どこへ支払ったのか(店名等)
[摘要]どういう内容の支払なのかわかるように

普通預金や、ゆうちょ銀行へ預入れした場合には、
下方の、銀行へ預入れの箇所に記入します。




その日を締めて終わる処理

まず、支払額の合計をの欄に記入します。

次に、い陵鵑砲蓮
 柄以任らの繰越額)に ◆米金合計)を足し算して、
(支払合計)を引いた額を記入します。
 椨◆櫚=


次が要注意!
「本日現金残高イ龍盂曄廚箸いν


この欄には、下方に記入する欄があるように、
お金を実際に数えて、金種別を記入し、その金額
つまり、ほんとうに金庫の中にある金額、を書きます。

この欄がもっとも重要です。

よく見かけるのは、「あるはずの額」を書く人です。
たとえば
全部で、53,920円のうち、30,000円は明日、講師料として支払を
するので、先に封筒にいれている。金庫の中にはあるけれど、
もう30,000円は払ったものと想定して、数えない、というような
「操作」をしてしまっていることが非常に多いのです。

もちろん、まだ支払をせず、金庫の中に(別封筒にしているけど)
あるにも関わらず、その日の支払の欄にも、
「講師謝金 30,000円出金」として記入してしまっています。

これは、虚偽ですね。


30,000円は、別封筒にしているけど、また人に渡していないし、
金庫の中に「存在」します。
ですから、お金を数えるときには、きちんと数えて記入すべきです。

そして、自分の印をおし、1週間に1度、あるいは1ヶ月に1度というような
ルールを決めて、第3者にも、お金を確認してもらって印を貰います。

ここまでして、初めて、正しく現金出納帳が書けたことになります。




冷や汗そんなことまで、しなくてもいいんじゃない?
そんなこと、やってられないよ、と思っている人いませんか?


このお金の出し入れが、会計のスタート地点です。
スタート地点があやふやで、どこからスタートしたのか
証明できなければ、たとえば、
駆けっこで1等賞をとっても、ほんとうに1等なのか、
怪しまれませんか?

もちろん、市販の現金出納帳でも問題ありません。
が、お金をきちんと数えて管理している、ということを
いつでも証明できるようにしておかなければいけません。
そういった意味で、エクセルで別途金種表を作成しなくても、
このノートだと、一度で済んでしまうので、とても便利です。




 

| 会計相談でよくある事例 | 08:40 | comments(0) | trackbacks(0) |
活動予算書で、借入金はどうする?
 借入金は、活動予算書のどこに書けばいいの?

今、非常に多い質問です。今回、借入金を返済する予定があるけれど、活動予算書のサンプルフォームを見ても、どこにも「借入金返済」という科目がないのでどうすればいいでしょう?という問い合わせ(^_^;)

そうなんです(>_<)
活動予算書、活動計算書には、「借入金」は登場しません。借入は、たとえ手元資金は増えても、法人にとって収益でも費用でもなく、単に「借りている」だけで、貸借対照表に残高として登場するだけです。

借入をしたり、返済したことは法人の運営にとって非常に重要な事柄であり、理事会、総会など関係者にもきちんと伝える必要があるにもかかわらず、活動予算書には書けませんので、そんなときには、活動予算書の「補足資料」として「借入金の増減予定表」を作成してつけます。

言葉通り、借入金の増加、減少の予定を書いた表です。




この表は、NPO法人会計基準にある「計算書類の注記」で例示されているものです。決算書類作成の際に、活動計算書、貸借対照表にかならずつけるものとして計算書類の注記があります。

この計算書類の注記で該当する場合には記載しなければならない事項として「借入金の増減内訳」があります。それを利用しているのが、上記の表です。活動予算書作成時にも同じフォームを利用することで、決算書作成時と比較できるので便利です。

活動予算書の作成方法について、
兵庫県・神戸市発行の「NPO法人の手引き」設立・運営編
第2章 設立 55ページに詳しく書いていますので参照してみてください。

↓↓↓↓ ここから、ダウンロードできます ↓↓↓↓

県民ボランタリー活動の広場(ひょうご)
「NPO法人設立運営の手引き」各種手続き・提出書類ダウンロード
⇒ NPO法人の手引き(平成25年4月)

| 会計相談でよくある事例 | 08:43 | - | trackbacks(0) |
個人商店とNPOと、何が違うん?

昨日、新規にお問合せいただいた団体に伺いました。
長年、個人商店をしてこられた男性が数年前にNPO法人を立ち上げられ、
今年からは障がい者の働く場の支援が必要だという熱い思いで
「就労支援継続B型」をスタートされました。

会計処理の相談に伺ったのですが、お話をしているうちに、
NPOの会計と、一般の個人商店の会計との違いの話になり、そのうち、
そもそも「NPO法人ってなに?」という話になりました。

個人商店とNPO法人では、その成り立ちが根本的に違うため、それに関係して「会計の目的」
も根本的に違ってきます。個人商店で会計処理をする目的は、人によって、ケースに
よって違いがあると思いますが、一般的に、利益を知り税金を計算することが目的と
なることが多いかと思います。

しかしNPO法人は、「公益的な活動をする法人」であり、特定非営利活動促進法により、
情報公開が義務付けられています。
したがって、NPO法人のお金は、外部から「その団体の使命を達成することに
賛同した人から託された公的なお金」と考えるのです。そしてその「託された大切なお金を
どのように使い、どういう成果を出すことができたのか」ということを、事業報告と共に
外部に報告することが、会計の目的となります。
その外部報告は、所轄庁を通して、一般市民に広く公開されることとなります。

自分個人のお金の利益を計算するのとは、根本的に違いますよね(^_-)-☆




昨日、お会いしたその男性が、
『商売していたら会計を(銀行や税務署以外で)、人にみせることなんかないのに、
NPO法人の方は、知り合いから会計報告をみて「これ、正しいの?」と
質問されることがあって、「なぜ、人に見られるのか? どこで見ているのか?」が
ずっと不思議に思っていた』と言われていました。

設立する際に、一般企業、一般社団、NPO法人等等、いろんな法人形態があることや、
その法人の形態による意味の違いについてを知っておくことは大切ですね。
また、自分の想いは、どの法人形態であればもっとも実現できるのか、というようなことを
きちんと理解しておかないと、設立したあとで「そんなこと知らなかった、思いもしなかった」と
悩むことになってしまいますね。

NPO法人はますます地域社会に必要とされる存在となりつつあるのだと思います。
だからこそ、NPO法人格を持つ、ということについて、きちんと考えないといけないな〜
と、思った一日でした。

| 会計相談でよくある事例 | 09:09 | - | - |