
2019.11.30 Saturday
過日の講座は、質問も多く出るなど受講のみなさんが
熱心で、講師として心地よくお話しすることができました。
初心者の人が多かったものの、こういった前向きの人たちは、
きっと職務能力の大きな伸びが期待できるに違いないと思い、
表題の法則の話をさせていただきました。
友人からの受け売りですが、
楽天の三木谷社長の著書に載っているそうです。
1.01と0.99の差は0.02。その僅かな差を軽視していると、
やがてとんでもない大差になるという話です。
ふつうの働き方を1として、その人が今までより0.01だけ
頑張るとどうなるでしょう。毎日0.01の努力を1年間、
つまり365日コツコツとつみ重ねると、算式は1.01の365乗です。
結果、37.8となります。
僅かな努力が積み重なれば、驚くほど大きく成長できるのです。
一方、毎日0.01の手抜きをしたとします。
算式は、1− 0.01 の365乗です。
結果、0.03 となり元の数より大きく減ります。
少しの手抜きの繰り返しで、人はどんどん退化すると言えます。
会計は、まさにコツコツそのものの職務です。
現金出納帳は、こまめに記帳し、必ず現金有高を確認します。
証憑も同様、紛失しないようきめ細かな整理・保管が必要です。
その他すべてにおいて年間コツコツと取り組む中で、
0.01の積み重ね効果が必ず表れてくるに違いありません。
一方、手抜きは禁物の職務です。気を抜いて、いいかげんな処理をすると、
そのしっぺ返しがやってきます。心して0.99にはならない日々を
送りたいものです。
この法則の話は、会計担当の人に最も似合う話題のような気がして
話してみました。割合みなさんが納得!という反応だった気がして、
これからも講座の中でしゃべって行こうと思っています。