NPO会計支援センター

2005年からNPO法人の会計支援に特化した活動をしています。
NPO会計に関するいろんな出来事などを綴っていきます。


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団体訪問珍道中! 認定特非)まち・コミュニケーション さまへ
こんにちは!かみとくです!
第4回目の今回は「認定特定非営利活動法人 まち・コミュニケーション」さまです。

なんと、会計担当の戸田さまは、プロのフリーライターさんです。
取材のプロに取材に行くなんて…と、躊躇しましたが、そこはもう図々しく、
勉強させていただく良い機会だと思い、がんばりましたよ!!

それでは、ご紹介から。
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<目的>(定款)
この法人は、地域まちづくりの実践と学習及び交流事業を行う。
「まちづくり」「学びの場づくり」「交流の場づくり」を柱に事業を展開し、
広く事業への参加を呼びかけることで、多くの人がまちづくりに関わる機会を
提供する。まちづくりの現場で経験を重ねることで、主体的に行動し活躍できる
人材を育成し、豊かな地域社会の構築に寄与することを目的とする。

<事業の規模>約630万円(2014年度)
<理事>9名  <監事>2名 
まち・コミュニケーションHP(FBもこちらから入れます)> 
 <沿革>
 1996.4.1  阪神・淡路大震災をきっかけに任意団体を設立
 2003.9.1  防災功労者内閣総理大臣表彰受賞
 2012.12.20 特定非営利活動法人(NPO法人)になる
 2015.2.3  認定特定非営利活動法人になる
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↑↑ 幾多の表彰歴と歴史を感じるスペース。
写真では光って見えませんので(スミマセン汗)もう一枚ブログから拝借。



このように貴重な盾や表彰状や感謝状の数々、一見無造作においてあるように
見えますが、「入口近く」に「なにげなくおいてある」感じが、良いのです。
インタビューの途中に、ご近所の方がぶらっとお見えになりました。
ご相談内容としては、生活に関する何気ないことのようでしたが、
どなたでも気兼ねなく訪ねてこられる雰囲気は、やはり地域密着型で長年
活動されてこられた信頼性のうえに成り立っているのだなあ、と感じました。

<インタビュー>  事務局の三名様 



 ↑↑上の写真向かって左より、
理事(会計担当):戸田真由美さま、理事(顧問):田中保三さま、代表理事:宮定章さま

【会計業務について】

Q1:ee会計ソフトの導入時期を教えてください。
「NPO法人になって2年目からです。初年度は、認証が12月20日で、
決算が12月末、10日間のみの報告書でしたので、ソフトを使うほどでも
ありませんでした。」


Q2:導入のきっかけを教えてください。
「実は、いろいろなソフトを検討しました。
そのなかで、NPO法人会計基準に準拠していることと、やはり、
荻野さんの目でチェックしていただけることが安心かなと。でも本当は、
荻野さんに頼らずに自立していかないといけないのでしょうが…。」


Q3:使われてみて、リクエストなどありますか。
「法人税法上の収益事業のみの貸借対照表が、会計ソフトで自動作成
できたらいいなと思います。税務署に青色申告をするときに必要ですので。
あとは助成金など、使途や期限が決まっている活動費の進捗率がわかれば便利かなと。」


Q4:戸田さまは、簿記2級をお持ちなのですよね?
「はい。会計を担当するからには、やっぱり簿記の知識は必要だなと思って、
2013年に3級と2級を取得しました。当初の予定としては、会計に
関わってくださるボランティアさんに、自分が説明しやすいように、
という理由でしたが、会計業務を単発で人に振るのはなかなか難しいですね、
結局、自分でやっています(苦笑) あと、取得してから気付いたメリットとして、
いわゆる企業会計とNPO法人会計との違いを説明しやすくなりました。
当団体に関わってくださる方は、会社の社長さんなど企業会計に詳しい方が
多くいらっしゃるのですが、自分に簿記の知識があることで、相手の方にも
理解していただきやすくなりました。」


Q5:按分について教えてください。
「活動時間(量)で、わけています。根拠資料はこちらで、
監査でも見ていただいてます。」


Q6:活動はかなりご多忙のようですが、会計業務との両立のコツを教えてください。
「いそがしいからこそ、資料をきちんと整えておきます。探す手間も省けますし、
前年度に自分がどういう処理をしていたのか、ということは、資料を見れば
すぐにわかりますので、いちから調べる手間も省けます。
こちらは昨年度の決算資料で、元帳をはじめ全て印刷して紙ベースで
おいてあるのですが、これを見れば何でもすぐにわかりますし、
他の方にご説明するときも便利です。 ちなみに、ファイリングについては、
荻野さんに教えていただいた部分がすごく大きいです。」


Q7:それは、認定を取られる時にも役立ちましたか?
「はい、早い段階で認定は考えておりましたので、会計処理や労務管理は
もちろん、各種重要書類の整理保存については任意団体の時から
意識して取り組んできました。」





【事務局の体制と活動状況について】

Q1:お三方とも、まるで空気のように自然な雰囲気でいらっしゃいますね。
 戸田さま「もう15年も一緒ですから(笑)私と田中さんは
時間を合わせやすいのですが。」


Q2:宮定さまは、『被災地復興支援事業』や勉強会の講師としても
活躍されていますが、東北出張所(石巻市)にお住まいなのかと思うくらい
頻繁に行かれてますよね。

宮定さま「はい…。おかげさまで…。ですので、こちらにいるときは
なるべくお昼を一緒にしたり、努めて時間を合わせるようにしています!!」


Q3:そのような状況でも、情報発信事業はかなり充実されていますよね。
宮定さま「はい、2014年度は、
ゝ┫まち・コミという各号6ページの通信誌を4号
■硲弌孱廝釘造泙繊Ε灰漾廚鮨鏤更新
まち・コミブログを70本、そしてアップした内容をフェイスブックや
ツイッターへも転送
い泙繊Ε灰潺瓠璽襯縫紂璽垢5回送信することができました。
実は、記事の配信に関しては、個々の判断に任せています。
理事長にその都度伺いを立てて…ということがないので、リアルタイムな記事を
スムーズに発信することができています。」


戸田さま「チラシ作成はとにかく早くしています。細かく丁寧に
作られる方が多いのですが、あまり時間をかけるよりも、未定のところは後で
埋めたら良いので、早い段階でのお知らせを充実させたほうが良いと
考えています。 それと、ITに強い方が、長年ボランティアで
来てくださっています。情報管理の分野はもちろん、事務局業務の
情報インフラ整備という面でも、すごく助かっています。」


Q4:ボランティアさんの関わりが非常に多い印象を受けます。
宮定さま「はい、『地域間交流』として豊岡市出石町の
「鳥居やすらぎ市民農園」にもたくさんのボランティアさんが
関わってくださっていますし、『震災体験学習』として修学旅行生を
受け入れているのですが、語り部さんは全てボランティアさんです。」


田中さま「『地域まちづくり支援』としての活動にも、長年継続して
関わってくださる方も多く、ありがたいことです。」


Q5:活動計算書のなかで目を引くのが「出石市民農園事業収益」です。
戸田さま「この部分は、税務署からも褒められます(笑)
枝豆は秋だけなのですが、人気があります。玉ねぎは、有機無農薬とはいえ、
5圓2,800円(送料込)、決して安くはないのですが。購入者は男性が多く、
ご自分のお小遣いから買ってくださっていると思います。
そのほか、お中元などの贈答用として注文してくださったり、
たくさん買ってご近所の方に配ってくださっているかたもいらっしゃいます。」




↑↑こちらが、その玉ねぎ。

Q6:正会員が14名、賛助会員が168名、こちらの会費収益も
かなり多いですよね。

戸田さま「はい、任意団体の設立当初は助成金もなく、寄付金のみで
運営していましたが、賛助会員(年会費5千円)を募集し始めたのが
2000年頃で、2014年度現在、賛助会員受取会費は一般寄付金よりも
多くなっています。 実は、会員さんで、なおかつ寄付もしてくださり、
更に野菜の購入もしてくださる方が多いのです。」


Q7:ステイクホルダーとの関わりが濃い、ということでしょうか?
田中さま「そうですね、こちら、さきほど届いた葉書です。」


Q8:おおおーーー!!(感動)
田中さま「私はどちらかというと、メールより手書きですから、
やっぱり相手の方からもこうやってお礼の葉書をいただくことも多いですよ。」


宮定さま「今年度は、こういった関係者の方々、特に遠方の方にはもっと
事業報告なり活動状況のお知らせをしていかないといけないな、と
思っています。 関係者様のご協力や応援あっての活動ですからね。
今年度も、がんばりますよ!!」


インタビューは、以上です。
貴重なお時間、しかも、「今晩からまた出石に行きます」という
タイミングでの訪問にも関わらず、温かいご協力をいただきまして、
本当にありがとうございました。
また、今後とも引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

☆☆〜〜かみとくのひとりごと〜〜☆☆
今回も、歴史のある団体さまから貴重なお話をお伺いすることができました。
「まち・コミ」さまは、ひとをとても大事にされておられるのだなあ、と
感じました。 事業の基本は、「ヒト・モノ・カネ」とよく言われます。
(この順番が大事です) お金は大事ですが、お金はミッションを達成する
ための手段であり、目的ではありません。 やっぱり、人が大事なのであって、
人がお金を運び、モノをつくり、そして人同志のつながりを育むのではないか
と思います。

「まち・コミ」さまのミッションのなかに、『主体的に行動し活躍できる
人材の育成』と『豊かな地域社会の構築』が掲げられています。
活動の肝の部分が、『人』だからこそ、ステイクホルダーに対しての説明責任、
事業報告や会計報告という部分を、当たり前のように大事にされているのだと思います。

私も、会計支援に携わる末端の一員として、改めて勉強させていただく部分が
大きかったです。本当に、ありがとうございました。

余談ですが、「まち・コミ」さまは、NPO法人の認証からわずか3年で
認定を取得されるという、非常にすごい実績をお持ちでもあります。
今後、認定取得を考えておられる団体さまは、いちど、お話を聞いてみられては
いかがでしょうか。組織の基盤強化を考えるうえでも、きっと、貴重な情報が
得られると思いますよ☆

それでは失礼いたします。 次回も、どうぞよろしくお願いいたします(^_^)/~
                /会計担当新米スタッフ:紙徳真理子
 
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