NPO会計支援センター

2005年からNPO法人の会計支援に特化した活動をしています。
NPO会計に関するいろんな出来事などを綴っていきます。


預かった社会保険料は何月分?

給与を払ったときの「社会保険料」について

 

その社会保険料は「何月分の社会保険料」ですか?
ここは、間違いが多い処理のひとつです。

「給与の会計処理」で、現金で給与を払ったときに、

預かった社会保険料の記帳方法を説明しました。

この「預かった社会保険料」の話です。

 

この事例は、5月労働の給与を、6月10日に現金で支払いました。

このときに大切なのは、この給与支払い時に預かった社会保険料は

何月分の社会保険料」であるか、ということです。

通常は、6月10日に支払う給与から預かる社会保険料は、5月分

あることがほとんどです。

5月分を6月10日の給与支払い時に預かって、6月末に引き落としされます。

 

しかし、翌月払いではなく同月払いの給与の場合には問題です。

たとえば、給与の締日が20日の場合です。

 

4月21日から5月20日間の労働に対する給与支払いで

支払い日が、5月31日のとき。

5月31日に支払う給与から預かる社会保険料は

次の2通りがあります。

(1)4月分の社会保険料

(2)5月分の社会保険料

自分の団体がどちらなのか!を把握しておくことは、

非常に重要なことです。

 

えっ?何が違うのか?って。

たとえば(1)4月分の社会保険料の場合。

4月分の社会保険料を5月31日給与支払い時に預かって、

5月31日の自動引き落としで納付します。

 

たとえば(2)5月分の社会保険料の場合。

5月分の社会保険料を5月31日給与支払い時に預かって、

6月30日の自動引き落としで納付します。

 

年金事務所が引き落としするのは翌月末ですから、

(2)の場合だと、預かった社会保険料を1か月分

団体で持っておくことになりますね。

そうすると、会計処理では、月末の預り金の残高が

1か月分の社会保険料があることになります。

 

(1)か、(2)かによって、会計処理にも影響します。

もちろん、入社時、退職時の社会保険料の預かるタイミング

違ってきます。労務管理を最初からきっちりとしておかないと、

途中からわけがわからなくなります。

そして、等級や料率が変更になったときにも影響し、

会計処理が混乱する原因にもなります。

 

皆様は、自分の団体の給与から預かる社会保険料が

何月分なのかを、きっちりと把握できていますか?

| 会計相談でよくある事例 | 16:04 | comments(0) | trackbacks(0) |
NPOの税務講座から抜粋

NPOの税務について大切なこと!

以前実施した税務セミナーからの抜粋です。
講座「NPOの税務について 講師:櫻井繁樹税理士

先生:基本的に次のように考えてください。
NPOにおける税務は一般企業に比べると比較にならないほど複雑です。関係ないと思うのではなく、税務に関しての危機意識をもってください。最初にNPO法人と任意団体との基本的な違いを知っておいてください。 


■NPO法人(納付する税金として)
法人税・法人事業税・法人県民税・法人市民税などがあり、法人が負担すべき税金であること。納税については「申告納税方式」です。

■任意団体
所得税であり、個人に対して課せられる税金で、納税については、暦年課税(1−12月)「申告納税方式」です。

税務申告というのは、厳密にいえば、決算が最終確定してからでないと税務申告できないということを、知っておいてください。実務的には決算事務を済ませると税務申告関連の書類作成に入ることができますが、原則は決算が正式に確定してから税務申告に進むことができます。

決算の流れ:決算事務→監事の監査→理事会で承認→総会の承認→税務申告

NPO法人の場合、一般的には段階を得て総会の承認を終えたあとでなければ、本来は税務申告できません。


前提として法人税については次のことを覚えておいてください。
法人税に関しては、一般企業においては、大きく表現すれば、すべての儲けとその儲けを得るために要した費用の差額が利益とし、その利益に対して課税されるというのが概ねの考え方です。NPO法人においては、その取引の内容が法人税の課税対象となるのか、ならないのかを判別し、さらに費用においてもその費用がどの取引に対応して要したものであるのかを精査する必要があります。つまり取引の性格の一つずつを検討して、法人税の課税対象になるか否かを判定する必要があります。

NPOの行う事業の中で、下記の34業種に該当するものは、法人税法上の収益事業に該当し、その「儲け」の部分に対しては法人税の課税対象となります。

●法人税法(施行令)上の収益事業の範囲
(1)物品販売業(2)不動産販売業(3)金銭貸付業(4)物品貸付業(5)不動産貸付業(6)製造業(7)通信業(8)運送業(9)倉庫業(10)請負業(11)印刷業(12)出版業(13)写真行(14)席貸業(15)旅館業(16)料理店業その他飲食店業(17)周旋業(18)代理業(19)仲立業(20)問屋業(21)鉱業(22)土石採取業(23)浴場業(24)理容業(25)美容業(26)興行業(27)遊技所業(28)遊覧所業(29)医療保健業(30)技芸教授に関する業(31)駐車場業(32)信用保証業(33)無体財産権提供業(34)労働者派遣業

●上記内容が「事業場を設けて継続して営まれる」こと
移動販売やインターネット販売による無店舗販売なども該当する。年に1,2回のバザーなどは、「継続して」に該当しないが、定期的に何回もバザーを開催する場合には、物品販売業に該当する可能性もあります。

●上記収益事業に該当する場合でも「特例」がある。
*実費弁償による事業
*障害者や65歳以上の高齢者などがその事業に従事する者の半数以上を占め、かつその事業がこれらの者の生活の保護に寄与している場合

税務申告の実務については、上記収益事業に該当すると思われる取引を行っている場合には、税務署に対して「収益事業開始届出書」を提出する必要があります。収益事業に関する事業を行っていない場合には、法人税に関する税務署への届け出は不要です。

収益事業開始届出書(義務)を出す場合には、青色申告承認申請書(任意)も出しておきましょう。青色申告の届を出すことで、欠損の繰越が可能になります。県税事務所・市役所についても同様の届け出を行います。

皆様に理解しておいていただきたいのは、税務の問題については、実務経験のない担当者が、税務申告期限の直前になって、短時間で対応しきれるような事務ではない、ということを認識しておいてください。
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以上が、先生のお話を簡単にまとめてみたものです。今回の参加者の中には、NPO法人申請中の方もあったようで、みなさん非常に熱心に聞き入っておられました。とにかく、NPO法人の本来活動だから、とか、良い活動をしているのだから、という理由は、法人税の申告とは無縁の話であるということ。税務申告が必要なのかどうか、については、団体の実態と照らし合わせて、きちんと判断するべきだという姿勢が大切だということがよくわかりました。皆さん、税務については自分で勝手な判断をせずに必ず専門家に相談しましょう!

 

| 会計相談でよくある事例 | 11:39 | comments(0) | trackbacks(0) |
給与を現金で支払ったときの現金出納帳

会計初心者にとって悩みの種が「給与の会計処理」

給与計算はなんとかがんばってできて、支払もできた。
でも、これを現金出納帳にはどうやって書けばいいのでしょうか?

 

「給与明細」


給与明細の本人手取り額は、174,194円です。

現金出納帳への記帳で、よく見かける書き方は、

174,194円を払ったという一行で済ませている方法です。

 


これは、お金が動いた金額をそのまま、きちんと現金出納帳に

書いているわけですから、良さそうですね。

でも、実は、このままではだめなんです。

なぜでしょうか?
この書き方だと、この松島さんの給与の金額は、

174,194円になってしまいます。


えっ!それでいいんじゃないかって? そうですか?

松島さんの給与の手取り額は、174,194円です。
でもそれは社会保険料や雇用保険や税金などをひいたあとの金額です。

松島さんの本当の給与の額は「200,000円」です。
そして、通勤費の額が「10,000円」です。

つまり法人から松島さんへの支払額は、
給与200,000円と、交通費10,000円です。

この場合、現金出納帳には、一旦、

200,000円と10,000円を「出金」の欄に記入します。

そうすると、実際にお金が動いた金額とあいませんよね。
そこで、給与から控除した社会保険料や雇用保険や税金をも

書く必要がでてくるのです。


考え方は次のとおりです。
松島さんに、200,000円の給与と10,000円の通勤費を手渡した。
でも、手渡した瞬間に同時に

社会保険料と雇用保険と税金を松島さんから預った。


つまり、給与と交通費は「出金欄」
社会保険料と雇用保険と所得税は、

「入金欄」に書いて、本人からお金を預ったとします。
 



このように書きます。
これは、普通預金から支払ったときも考え方は同様です。

 

振替伝票を書く場合は違いますが、現金で支払いをして

現金出納帳に書く場合には、このように書くようにしましょう。
 

| 会計相談でよくある事例 | 22:49 | comments(0) | trackbacks(0) |
仮払金をしたときの処理方法(正しい方法)

「仮払金の処理」

経理担当者からの質問でよくあるケースです。

(例)
9月27日、理事長がでかけるので玄関スリッパの購入を頼みました。
いくらになるのか、わからないのでとりあえず5千円渡しました。
28日に、領収証と残金 3,490円を返してもらいました。


これを、どのように現金出納帳に書けばよいですか?

正しい書き方です。

9月27日
5,000円を実際に金庫から出して理事長に渡したので、
5,000円の支出を「出金欄」に記入します。
科目名は「仮払金」

摘要には、誰にどういう意図で渡したのかを書きます。

領収証がないので、お金を出した証拠がありません。

こういう場合には、仮払金申請書、などのフォームを

作成しておいて、相手に記入してもらいます。

そうすることで、担当者の記入漏れや処理わすれが防げますし、

お金を預かった人も、清算が必要だという意識を明確にできます。

 

 

 

9月28日に精算をする際には、

仮払金精算書を本人に記載してもらって、おつりと領収書を受け取ります。

(場合によっては、購入物も確認します)

 

 

ポイントはここです!
理事長が持って帰ってきた現金は、3,490円です。
しかし、この金額を現金出納帳には書きません。

〆能蕕法⇒事長から現金を受け取ったとき、
5,000円から領収証の金額を引き算した金額と、
現金が正しいかを確認します。

つまり、3,490円ちゃんとあるかどうか確認します。

もちろん、仮払精算書の記入とも確認しなければいけませんし、

領収証(レシート)ともチェックします。

 

案外「ハイハイ」なんていってお金を受け取ってその額を
確認せずに、そのまま金庫に入れる人があります。駄目ですよ!

⊆,法現金出納帳には、
「入金欄」に、5,000円と書きます。

考え方は、一旦、仮に渡した5千円はそのまま帰ってきたとします。

そして、同時に、1,510円をその場で渡した!と理解します。

その次に、何に支出したのか、を「出金欄」に記入します。
ここで、「レシートの日付が昨日だから」と思って
現金出納帳の昨日のページへもどって記入してしまう人があります。
これは、絶対にいけません怒りマーク

 


レシートの日付は、現金出納帳の摘要欄に書きます。

精算した日は9/28で、法人のお金が動いたのは9/28ですから、

9/28日付で現金出納帳の記載します。

念のため:
この話をすると、「理事長以外のスタッフに

仮払いした場合はどうするのですか?」と質問されることが

あります。今回の例はたまたま理事長なだけです。

誰に仮払いをしても、処理は同じですねOKOKOK

 

| 会計相談でよくある事例 | 13:09 | comments(2) | trackbacks(0) |
仮払金のまちがった処理

仮払金の処理は、難しいですね。質問が多い問題です。
ここでよく見かける間違っている事例を挙げてみましょう。

(例)
9月30日に、スタッフAさんに、
ホームセンターでファイルを買ってきてもらうようにお願いし
2,000円を渡しました。
この2,000円という金額は仮に渡すので、正式な金額はまだ
わからないし、もちろん領収証もない、状態です。


みなさんは、どのようにかけばよいか、わかりますか?
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「担当者さん」
支出の欄には、2,000円の支払いは書いていません。
領収証がないものは、支払いをしていはいけません!

と聞いたので、書いてもいけないと思って、
書きませんでした。また金額も確定していないし。

でも忘れてはいけないと思って、

括弧書きで2千円を書いておきました。

 

 

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(おーっ、、なるほど! そう来るか!びっくり

Q:でも、そうすると、お金を数えたら、

帳簿の残高と、実際のお金の有り高が、一致しないでしょ?

 

A:大丈夫です!金種には、持ち出している2,000円をカッコ書きで

書いておきましたので。最初、2000円をどうするか、悩みましたが、

正式に領収証があって払ったものではないので、、、、、2000円は

別のところにあると想定して、+2000円としました。
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困りましたね〜。
金種別表は、実際に存在するお金を数えることで、ノートで
計算した当日残高との違いを表現することが目的なのに、
金種別表を「想定して」書いてしまうと、意味がありませんね冷や汗

しかも、では、実際の金は15,500円しかなくて、

帳簿残は17,500円なので

承認する人も、承認印を押してはいけませんよね?!

みなさん、どのように思いますか?
この事例は実際に、現場で非常によく見かけます。
金種別表を「想定して」書いているんです。
こうされてしまうと、どうしようもありません。

とにかく、お金が金庫からでていったらそのとおりに書く。
そして、金種別表は、現金(紙幣と硬貨)の有高そのままを書きます。
これが守られていないと、現金出納帳は「うそ」になります。

では、「2千円の領収証がない」にもかかわらず、

現金出納帳に2千円の出金を書くためには、どうしましょう。
確かに2千円の領収証はないですね。しかし2千円を渡したことは
本当の事実です。ですから、団体内で「仮払をしたよ」ということを
書く書式
を作ります。これで支払いをしたことの証拠になります。

 

現金出納帳はこのようになります。

 

 

現金出納帳をもう一度、見直してみましょう!

| 会計相談でよくある事例 | 11:31 | comments(0) | trackbacks(0) |
現金出納帳と現金 NO1

皆さんの団体の「現金(げんきん)」って、何ですか?
きちんと、断定できますか?

現金とは、「通貨」であり「紙幣と硬貨」です。

このことはだれでもよくわかっていることでありながら、
実務では、紙幣と硬貨 だけとは限らないことが多く驚くことがあります。

団体を訪問した際に必ず「現金出納帳」を見せていただきます。
最近は、現金出納帳、は、エクセルで記録しているところが非常に多いですね。いかがですか?

現金出納帳を見ながら、通常以下のようなことを質問します。
「現金残高は、実際のお金と合わせていますか?」
「どれくらいのペースで、実際のお金とあわせるようにしていますか?」
「現金出納帳の残高と、実際のお金があわないことはありませんか?」
「お金をきちんと合わせている、とのことですが、その証拠はありますか?」
「エクセルで現金出納帳をつけている場合、プリントアウトのタイミングは?」

いかがでしょうか?
ほとんどのみなさんが、問題なく「はい、お金は合わせています」
「毎日(毎週)現金とチェックしています」「1ヶ月終了したら現金出納帳をプリントアウトしてファイルしています」というような回答が返ってきますね。

ところが、エクセルからプリントアウトされた現金出納帳をみると
「ん?・・・・・・」と思うことがあります。


さて、どういったことに「?」疑問を感じるのでしょうか。
 

| 会計相談でよくある事例 | 12:24 | comments(0) | trackbacks(0) |
現金出納帳と現金 No2

よく見かけるパターン

[エクセルで作成してプリントアウトされた現金出納帳]
 (1ヶ月ごとに、きちんとファイルされています。)

一見すると問題ないですね。ちゃんと現金管理をしている。
ただ、
「本当に現金出納帳の残高と、実際の紙幣と硬貨をあわせているのか

どうかについて、証拠はどこにありますか?」と聞いてみます。

「証拠・・・・とか言われても特にありませんが、、、

でもちゃんと数えています」という返事。

まず、第一に、せっかく、お金を数えて現金出納帳と

残高を合わせて確認をしているのであれば、その証拠を残しましょう
そうしないと「お金を数える」という面倒な作業が水の泡ですね。
そうです。お金を数えたときに、金種別表を書き、

印を押して保存しましょう。

 



このような表をエクセルなどで作成し、押印する場所もつくりましょう。

それからもう一点。
通常、お金の出し入れは、人間が行うことです。
間違いがあっても当然です。出納帳の残高と、実際のお金との額で
あわないことがあって当然なのです。それが365日、毎日合っている、
というのは、むしろ少々不自然なのです。

皆さんのお手元にあるエクセルで出力した現金出納帳はいかがですか?
完璧な現金出納帳がファイルされていませんか?
現金出納帳がきれいすぎるのは、逆に「あやしい〜」のです。

ほとんどの場合、そういうことをいうと
「確かに時々、何円か合わないこともあります。でも、それは
わずかな違いなので、あわせるための缶があってそこから

補充したり入れたりします」や、

「たまに何円かお金が足りないと、自分で補てんします。」とか、

「何ヶ月かして、増えたり減ったりしているうちにいつの間にか、

あっています。」などという返事をよく耳にします。

おやまあ、これではお金を合わせているとはいえませんね。
適当にごまかしている、ことになります。

少額であっても、横領しているようなことになってしまいます。

少額だから、、、、と思っているのは本人だけです。

これは決してしてはいけないことです。


法人のお金は、個人事業のお金とは違いますね。
寄付者や、賛同してくれている会員の方、助成金などを

出してくれている相手方など、いろいろな方から

大切なお金を預かって運用しているわけです。
小銭は重要ではないという理屈では説明がつきませんね。

そのために会計処理では、「現金過不足(げんきんかぶそく)」

という科目があるのです。金額があわないときには、

この現金過不足という科目で処理をします。

当然、実際のお金の有り高に現金出納帳をあわせるのです。


たとえば、9月末日の現金出納帳の残高が、17,510円。
その日に、実際の紙幣と通貨をかぞえたら、17,500円だった。

10円、足りませんね。
とすると、現金出納帳から10円出金する記録をして、
残高を17,500円にします。そのときの科目を現金過不足とします。

もちろん、10円足りない原因は究明する必要はあります。

 

しかし10円足りないからと、どこからか補充をしたり、

10円の原因がわかるまで現金出納帳を書かずにおいておく、なんて

良く見かけるのですが、それはいけません。

 

きちんと「現金過不足」として処理をします。

そして、次に進みます。



このように記録しているのをみると

「あ〜、きちんとお金の管理をしているね」という風に

読み取ることができるのです。
もちろん、現金過不足の額には限度があり、

1万円を越えるような差額は、なにか大きな原因がありますので

きちんと追求して解明するべきですね。

 

また、1か月が終われば、そのまま翌月の記録をするのではなく、

かならず、その月の収入合計、支出合計をして、上記のように

金額間違いがないか「締める」という作業をしましょう。



みなさんの現金出納帳はいかがですか?
「きれい」すぎませんか? 
現金出納帳は、日記のようなものです。

書いたその日その日の状況が見て取れるようなものがいいのです。

 

子どものころの日記!
夏休みがおわってから、一か月分まとめて書いた日記、

というようなものはすぐにバレますし、だめですよね。

それと同じなんです。

NPO会計の基本は「現金の管理」と「現金出納帳」です。
ここがきちんとなされていなければ、

どんなに立派な計算書類を作成しても信用できません。

今一度、みなさんの現場を見直してみてください。

| 会計相談でよくある事例 | 12:20 | comments(0) | trackbacks(0) |
現金出納帳 NO2

(事例)
・理事長が5月28日に、会場代を個人の財布から立替払いをした。
・その会場代は、7月に実施するセミナーの会場代の前払い
・8月5日に、法人のお金の出し入れを担当しているスタッフと

 その会場代の領収証を渡して精算をした。
・担当者は、8月5日の現金出納帳記帳の際に記帳した。




このように、現金出納帳に記帳します。
みなさんは、このように記帳していましたか?
領収証を見ながら記帳して、5月28日の日付で現金出納帳に書いたり
していませんか?

手書きの現金出納帳なら5月のページに加えることができなくてこまる
けれども、もしエクセルで現金出納帳を書いていたら、行挿入すれば
5月28日のところに追加することができてしまいます。

そんなことは絶対にしてはいけません!
5月28日には、法人のお金が動いていないのですし、
現金出納帳を日付をさかのぼって書く、なんていうことが言語道断です!


さて、現金出納帳を正しく8月5日の日付で記入したとします。
ところが、このようにして記帳し、集計をすると、この会場代や交通費は、

8月支払い分として集計されることになります

もし月別に支出の集計をしている場合は、

5月に支払をしたにもかかわらず、8月に集計されて表示されます。




こういう結果になってしまって、担当者の方の多くが、
「5月に支払をしたのに、集計では8月になるのはおかしいと思う!」

と言われます。

みなさんは、どのように思われますか?
基本的に、この処理でまったく間違っていないのです。

何度も言いますが、
実際にお金が動いた日に会計処理をすることが原則です。

これは、会計処理がおかしいのではなくて、

法人としてそういう会計処理をせざるを得ない「体制」が問題なのです。

金銭的、人事的態勢から考えると、今のお金の精算方法が

ベストでしょうか?
代表やスタッフ等が立替支払いをしなくてすみような、

会計の体制をつくりことはできないでしょうか?

あるいは、今の体制を変えることができないとすれば、
立替払いをしたお金の精算、のルールを改善できませんか?


「立替払いをした場合には、精算を1週間以内に行う」ことは

できませんか?また必ず同月以内には精算をするのは無理ですか?
立替払いしてもらっていることをいいことにして、ルーズにいつまでも
会う機会があるまでほおっておいては、いけませんね。

 

大切なことは、代表も含めて事務に携わる人全員で、どのようにすれば

処理が遅れないか、ルーズにならないか、間違いを減らせるかを

検討して「決める」ことです。

もし金銭的に可能であれば、個人の財布から立替払いではなく

法人のお金から「仮払い」をして精算という方法もあります。

当然この場合も、何日以内に精算する、というルールが必要です。

そういった事務局内の体制を整えたうえで、

「5月に支払ったものを8月に精算した」場合には、

簿記のルール「発生主義」にすれば、解決することもあります。

今回の場合であれば、会場を利用したのは7月です。

5月には「前払金」として処理をし、7月に会場代に振替える処理をし

同時に、まだ払っていないので「未払金」にします。

こうなると、簿記の知識も必要ですし作業も煩雑になります。

それよりも、まずは、
今のお金の取扱方法、精算の方法、支払の限度額など、

法人内部で今一度検討して、皆が共有できるように、わかりやすい、

守ることができるルールを考えて見ましょう。

| 会計相談でよくある事例 | 10:28 | comments(0) | trackbacks(0) |
現金出納帳 NO1

「出納帳を記入する際の日付はいつ?」

とても多くこの質問を受けます。NPO法人では、事務所があって金庫が設置してあって、金庫番である会計担当者が居る、という形態をとっているところは比較的少ないですね。

団体のお金を会計担当者が封筒等にお金を入れて持ち歩くという場合も結構よくあります。すると、理事長などが普段必要な経費を立て替えておいて、後日、会計担当者と会った際に精算するということになります。

現金出納帳を記入する日付は、基本的に「団体のお金が動いた日」です。 
つまり会計担当者が、立替払いをしてくれていた人と精算をした日、ということになります。

ところが、みなさん、悩まれる問題があります。
立替払いをした日と、精算をした日の間がかなりあいていて、月が違う、という点です。

たとえば5月3日に、セミナーの会場を予約するために会場費を立替払いをします。ところが、会計担当者と会って精算するのは、7月のセミナーも終わってしまったあと、8月になってから、まとめてすべての立替を精算する、ということがあります。
みなさんも、そのようなことがありませんか?

みなさんが悩む点はこうです。
「5月に支払ったものを8月として記録して処理するのか、何かおかしいのではないか。セミナーは7月に行われたのに、8月に会場費を払ったことになるなんて、外部への説明もつじつまがあわなくて、だめなんじゃないでしょうか?」

非常にこういう相談が多くありますが、みなさんなら、どうすればいいと思われますか?

 

| 会計相談でよくある事例 | 10:04 | comments(0) | trackbacks(0) |
預り金の取り扱い方法

良く見かける「預り金」の処理方法

 

困った!相談事例で多いのが、

講師への謝礼金を払ったときの預り金の取り扱い方法。

 

講師謝礼金を支払ったときに「源泉所得税」を預かって

納税しなければいけないことは、比較的知られています。

ところが、その「預かる税金」の処理が問題です。


良くある困った例(?)が

本当に「預かって」いる、のでです(@_@;)

封筒にいれて「預かっている」というケースが困りものです。

たとえば、10,000円の謝礼金と決まっている場合

講師をしてくれた人には、謝金×10.21%=税金なので

10,000円×10.21%=1,021円(源泉税)を税金として

団体が預かります。講師には、10,000円-1,021円=8,979円を

手渡します。

 

問題はこのときの、現金出納帳の書き方です。

現金出納帳には、『出金、10,000円』と記録されているだけなのです。

このように書く考えは、おそらく次のようなところでしょう。

 

8,979円は、講師に手渡す。

1,021円は、税金で納付する。

結果、お金が出ていくのは10,000円だから。

そして、税金はそのまますぐに銀行で納付するか、

あるいは、封筒にいれて担当者の引出しにあったりします。

 

皆様のところは、そんなことありませんか????

 

この作業は、一見、問題なさそうなのだけれど、

やっぱりいろいろと問題がある!のです。

この方法は、日々の処理の混乱の原因となります。

そもそも、

税金を預かったことをノートに書いていないから

あとから、なにかあっても調べようもない。
これは、まずい!ばかり。

「会計」の重要なポイントは、事実を書き記すこと。

封筒に、現金をあずかっていることを、

現金出納帳に書き記しておかなければ事実といえないわけです。

今回の例で大切なのは、税金を預かって納付することが帳簿に

記録されることです。

 

現金出納帳に書くには次のように考えます。

封筒に税金をいれて管理するのはやめましょう。

 

1)講師謝金は、総額10,000円で、講師には10,000円の領収証をもらう。

→ 講師に10,000円を払った。

 

2)源泉所得税をあずからなければいけないので、10,000円を講師に

渡して、同時に、税金分の1,021円を団体に戻してもらった。

→ 講師の手取りは、8,979円になる。(領収証は10,000円)

 

3)後日、税金8,979円を納付する。

→ 納付するときにあらためて、8,979円を出金する。

 

 

このように処理することが必要です!

わからなくなったら、いつまでも悩まずにすぐに

ご相談ください(^_-)-☆

 

 

 

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