NPO会計支援センター

2005年からNPO法人の会計支援に特化した活動をしています。
NPO会計に関するいろんな出来事などを綴っていきます。


明けない夜はない

世界中が新型コロナウィルスの脅威にさらされる中、

爛漫の春が訪れているのに、どうも気分が高揚しません。

個々人の生命の安全がおびやかされるだけでなく、

世界の経済がどうなるのか、人々の生活がやっていけるのか、

まったく五里霧中の心細い思いがします。

 

折しも新年度のスタート時期、今年の新入生にも、

社会人1年生の若者たちにも、気の毒な門出になりました。

どうか負けないで、凛々しく発進していただきたく、

いえ、新人だけでなく誰もが、これから続くであろう暗雲の

トンネルにへこたれないで、励まし合いながらくぐり抜けたいものです。

 

京都大学の山中伸弥教授が言われています。

「新型コロナウィルスとの闘いは短距離走ではなく、

1年は続く可能性のある長いマラソンです。」

そして、皆を励ます次のようなメッセージも、併せて述べられています。

「桜は来年も帰ってきます。人の命は返ってきません。」

この週末、関西は天気もよく、満開の桜を楽しみたいと思うのが

人情だったことでしょう。でも、山中教授のおっしゃるとおりです。

命と引き換えになりかねない、そして身近な人まで危険にさらしかねない

花見をするべきでなく、さらに言えば、今後も外出はできるだけ

避けるべきなのです。 シェイクスピアの作品中の言葉です。

「明けない夜はない」。でも現代人の私たちは、

待てば明けることを知りながら、一晩待つことさえ

苦手になっているのかもしれません。

爆発的な数の感染者を出さない。急ぎ開発している

ワクチンの完成さえ待てば、人類は新ウィルスに打ち勝てる。

分かっていながら、危険を冒して街に出る。

もう少し忍耐強く、そして賢くなる必要がありそうです。

 

今回は、「会計」から外れてごめんなさい。

今、最も大切と思うことを、書かせていただきました。

 

| 会計あるあるブログ | 13:16 | - | - |
走りながら考える

新型コロナウィルス、嫌ですね。

地域によって緊迫度が異なるでしょうけど、

筆者の住む兵庫県は感染者数がどんどん増え、

3月20日に100人を超えました。

ご近所の噂では自宅近くでも感染者が出たそうで、

このピッチで増えれば200人到達もまたたく間では?

と懸念します。

世界中で猛威を振りまくウィルスですが、

感染の広がりと共に経済の悪化はどこまで?と、

空恐ろしく感じます。

そして、その影響をもろに受ける市民生活の先行きは?と

不安が募るばかりです。

どうも気持ちが滅入る話題ですが、その中でも、

いま振り返って「よかったなー」と思えるのが

2月実施のNPO法人会計力検定です。

少し時期がずれていれば実施できなかった?と、

冷や汗ものでした。

次は8月、「実践」検定の実施です。その時に状況が

どうなっているか?ですが、ぜひそれまでに蔓延が収束し、

つつがなく行えることを期待したいものです。

 

一方、3月末が目前に迫りました。

感染拡大による総会遅延や事業報告書等の提出猶予の

特例措置はあるものの、3月決算法人の決算作業は

例年通りの所が多いと思われます。

当センターは、会員法人の決算サポートに全力を注ぎつつ、

8月検定への準備活動にも力を入れて行きます。

検定準備では現在、実践テキストの分冊化が進んでいます。

従来の上下2巻は分厚く重いので、

扱い易くするための企画です。

当初はそうした所まで気配りができず、

既購入の皆さまにはご不便かと存じますが、申し訳ありません。

このことに限らず、代表以下スタッフ一同、

今後とも受験される皆さまにプラスになることを

「走りながら考える」スタンスで取り組んで行きたいと考えています。

 

| 会計あるあるブログ | 16:31 | - | - |
採点結果

先日行われた第3回NPO法人会計力検定の採点結果が出ました。

一般社団法人NPO会計力検定協会のブログでご覧いただけます。

合否結果は、3月末〜4月初め頃に郵送で届きますので、

受験された皆さま、どうぞ楽しみにお待ちください。

今回の検定に関し、関係者の一人として気になったことがあります。

 

前2回に比べて合格率が減り、平均点が下がったことです。

下表は、全3回の合格率と平均点です。

 

 

 

 

いずれの数値も年々漸減しています。理由は不明ですが、

初回が高得点すぎる(?)ところに原因の1つがあるのかも?という

見方もあるような気がます。

第2回目も含め、受験者の皆さまのすごい頑張りにより、

素晴らしい結果が出ています。そのデータを見て、

問題がかなり易しいのだろうと誤解された方がいらっしゃったのでは?

という憶測です。間違っていたらごめんなさい。

 

ただ今回、筆者は東京会場で試験に立ち会い、試験終了時、

数人の方に感想を尋ねました。その際のご回答を思い出します。

「まあまあできた」方のほか、

「テキストをきちんと勉強していれば解ける問題だった」

「そう難しいとは思わないが、もう少し勉強しておけばよかった」

というご回答があり、ちょっと微妙かも?と思ったのです。

 

その方々が、ぜひ合格されていることを期待しています。

 

| 会計あるあるブログ | 13:10 | - | - |
ほめて育てる

2月16日(日)

第3回NPO法人会計力検定(入門・基本)が

全国6か所で実施され、筆者は東京会場に出向きました。

遅刻の方や受験票持参を忘れた方があったり、

問題の印刷ミスが1か所見つかったりなどで

一寸ハラハラしましたが、全国的にもまず順調かつ無事に

終わりました。

 

東京会場は中央区の十思スクエアでした。

江戸時代の伝馬町牢屋敷跡であり、安政の大獄に

連座して処刑された吉田松陰終焉の地です。

幕府ににらまれて処刑された罪人とはいえ、

松下村塾で維新の志士、明治の元勲を多く育て、

奇跡の教育者と言われた人です。

29歳での処刑はいかにも無念だったろうと思いながら、

敷地内の辞世の句碑に手を合わせたのでした。

司馬遼太郎の著書や講演録によれば、身分の低い子や、

たとえ“はなたれ小僧“に対してでも、丁寧に語りかけ、

敬語を使った人です。

子どもたちから学ぼうという姿勢の表れだったのでした。

子どもたちは心から喜び、先生の一言ひとことに真剣に

耳を傾けたことでしょう。

司馬はまた、

「一人ひとりの門人について、その才能を、識見を、

気性を、とにかくほめた。ほとんどが良い評価を

書いてもらっている」と語っています。

「だから、みんなが松陰をかつぎ、その死後も、

維新後も、かつぎ続けた。誰もが松陰の弟子だったことが

自慢だった」そうです。

 

「ほめて育てる」は、人を伸ばす秘訣と言われます。

子どもの教育も職場の人材育成も同じです。

NPO法人会計力検定も、会計担当者をほめる目的のもと

創設されました。チャレンジし合格することで周囲からほめられ、

自分でもご自身をほめながら力をつけていただくことを願っています。

 

| 会計あるあるブログ | 10:34 | - | - |
「休眠預金」の勉強会より

先日、「休眠預金」の勉強会を行いました。

全国NPO会計担当者ネットワーク&NPO会計支援センター

両主催の勉強会です。

 

講師は、この問題に早くから取り組まれているJさん。

制度の目的や決定に至る取り組み、ルール・運用の中身と

現状などがお聞きできました。

それに続く質疑ではホンネの意見交換が行われ、

実情と今後の課題が共有できました。

金融機関の口座で10年以上出し入れのない預金を、

NPO法人など民間公益活動の後押しとして

使用可能にした制度であり、全国ですでに動き出しています。

 

原資となる眠ったままのお金は毎年700億円と言われ、

それが助成金として活用されるのです。

資金不足に悩むこの分野では、もろ手を挙げて

歓迎される制度であり、筆者などは皆が大歓迎する

嬉しい話と理解していました。

 

ところが、この勉強会を経て思いが若干変わりました。

今までは自分なりの幻影で、バラ色の支援制度を

思い描いていました。しかし、大金が動くのだから

当然のことでしょうけど、そう甘いものではない

ということが理解できました。

 

当日出席者のお1人は、既に申請を検討する団体向けの

説明会に参加されていて、その際

「毎月TV電話による進捗報告が必要」と言われたそうです。

いずこもTV電話でということではないとしても、

資金を使うことによって達成される成果を可視化するため、

計画・予算・報告に相当なエネルギーを要することは

間違いないようです。

 

それはさておいても、そもそも地域社会や支援が

必要な人々を地道に支える活動団体にとって、

計画の進捗やめざましい成果を謳いあげるような

取り組みが求められるとすれば、

少しそりが合わない制度のような気がしています。

 

不勉強な筆者の思い過ごしであればいいのですが・・・。

 

| 会計あるあるブログ | 13:09 | - | - |
諸 口

先日、ある会計担当の方と「諸口」について話しました。

その方が会計ソフトに入力された仕訳を見ると、

次のような仕訳が数行あったので、「?」と思ったのです。

 

(借方)諸口○○○円 / (貸方)[費用科目]○○○円  

 

また、別の法人の元帳で、諸口の残高がどんどん増えているのを

発見しました。こちらも諸口について何か勘違いをされています。 

筆者も簿記学習当初は、難しく感じたことを思い出します。

「諸口」はソフト入力には便利ですが、使わなくても

他の仕訳が可能なので、理解不十分なまま使うものではないと

思っています。

 

以下は、当センター発行のNPO法人会計力検定[実践篇]テキストの

「複合仕訳」から引用しました。諸口を難しく感じている方の

ご参考になれば幸いです。

 

ケース:

消耗品を買い、代金3,000円を振り込んだ。振込手数料216円現金で支払った。

 

 ‘韻弦圓亮敲と貸方の金額を一致させて記載する方法

(借方)消耗品費  3,000 / (貸方)現金 3,000  

(借方)支払手数料 216 / (貸方) 現金  216 

(合計行は省略。以下同様)

 

◆‘韻弦圓房敲と貸方両方を書かず、行を変えて記載する方法

 ( ―― は無記載 )  

(借方)消耗品費  3,000 / (貸方) ――  

(借方)支払手数料 216 / (貸方) ――  

(借方)  ――     / (貸方)  現金 3,216

 

 会計ソフトで複合仕訳をする場合

(複合仕訳ができない会計ソフトの場合)  

 

(借方)消耗品費  3,000 / (貸方) 諸口

(借方)支払手数料 216 / (貸方) 諸口  

(借方) 諸口      / (貸方)  現金 3,216 

 

 

| 会計あるあるブログ | 12:07 | - | - |
大阪の町人

皆さま、「令和」初めてのお正月はいかがでしたか?

旅行や帰省を楽しまれた方、寝正月をきめこまれた方、

さまざまかと思います。

 

筆者は、ふだんなかなか読み進めない本がいっぱい読めて、

いい時間が過ごせました。いつ読むの?というほど

買ってはツンドク(積読)でしたが、

イッキにはけて喜んでいます。

 

行きつけの古本屋通いで買いあさり、安価だから

安易に買ってしまうのです。 読んだ中で、

ちょっと皆さんに報告したいエッセーのくだりがありました。

 

司馬遼太郎の「大阪の原形」。

大阪人として、歴史的に大阪が日本で最も市民的な都市だと

誇らしく語るエッセーです。 気になった個所を意訳すれば、

「秀吉が大阪を流通経済の中核地として以来、

商人(町人)が経済的に自立し力をつけて行った。

徳川時代は、国内人口3千万人のうち10%程度のサムライが

知識層だったはずだが、大阪では町人の識字率が80%を

越えていたのでは?サムライや庄屋階級は儒教や国学を

学問としたが、庶民は帳簿をつけ計算をすることが学問だった。」

 

そうです。 同エッセーの中で著者は次のようにも言っています。

「『大阪の伝統的な市民精神というのはどういうことですか?』と

聞かれると、『政府に頼らず、みずからの手でやることです』と

自慢する。」

 

著者によると、

「大阪は人々がふしぎな独立心を共有しあっているまち」

だそうです。必要にせまられての帳簿・計算力によって、

町人が自信を持ち、自立への気風につながったのでしょうか。

 

ただ、日ごろ帳簿・計算にいそしまれている皆さまにとって、

習熟が自信・自立につながっている方は無数にいらっしゃると

思います。

 

上記は、当たり前すぎた話題提供だったかも知れませんね。

 

| 会計あるあるブログ | 12:11 | - | - |
決算!忠臣蔵

今日は12月14日です。

さて、何の日でしょうか?

日本人なら誰でも知っていた(と筆者は思っていた)のですが、

最近は知っている人の方が少ないでしょうか?

知る人ぞ知る「忠臣蔵」の日なのです。

そして厚かましく私事を申しますと、実は筆者の誕生日です。

あの壮挙と同日に生まれたというだけで、

何となく四十七士を身近に、そして誇りに感じてきた筆者ですが、

近頃は知らない人が増えたような気がして、

少し物足りない思いがしていました。

 

ところが今年は少し事情が違って、あの日本人が大好きだった

古典的事件が息を吹き返し、再びポビュラーになる機会に

恵まれました。そうです、映画「決算!忠臣蔵」が好評を

博しているのです。監督、出演者の力量は当然のことでしょうけど、

語り尽くされたストーリーが、従来とは全く違った角度から捉えられた

意外性が受けたという面もあるような気がします。

 

神社に奉納されていた討入り経費の「請払帳」、

つまり、現金出納帳のデータをもとに組み立てられた映画です。

世を忍び、辛苦を重ねて主君の仇を討つ陰に、

息がつまるようなお金の苦労もあったんだという新たな側面に

新鮮さを覚えます。1年半にわたる潜伏活動の中で、

浪士の赤穂往復旅費、江戸生活の生活補助、武器購入など

出費はどんどんかさみ、当初想定した3月の討入りまで

お金がもたないための12月決行でした。

予算・出納管理がずさんであれば、企ては破たんを来たしたことでしょう。

大石内蔵助のもとでナインティナインの岡村が演ずる会計マン、

矢頭長介の言葉が印象的です。

「銭の勘定ができん侍は、何をさせてもデクノボー!」

 

| 会計あるあるブログ | 17:34 | - | trackbacks(0) |
1.01の法則と0.99の法則

過日の講座は、質問も多く出るなど受講のみなさんが

熱心で、講師として心地よくお話しすることができました。

初心者の人が多かったものの、こういった前向きの人たちは、

きっと職務能力の大きな伸びが期待できるに違いないと思い、

表題の法則の話をさせていただきました。

 

友人からの受け売りですが、

楽天の三木谷社長の著書に載っているそうです。

1.01と0.99の差は0.02。その僅かな差を軽視していると、

やがてとんでもない大差になるという話です。

ふつうの働き方を1として、その人が今までより0.01だけ

頑張るとどうなるでしょう。毎日0.01の努力を1年間、

つまり365日コツコツとつみ重ねると、算式は1.01の365乗です。

 

 

結果、37.8となります。

僅かな努力が積み重なれば、驚くほど大きく成長できるのです。

 

一方、毎日0.01の手抜きをしたとします。

算式は、1− 0.01 の365乗です。

 

 

結果、0.03 となり元の数より大きく減ります。

少しの手抜きの繰り返しで、人はどんどん退化すると言えます。

 

会計は、まさにコツコツそのものの職務です。

現金出納帳は、こまめに記帳し、必ず現金有高を確認します。

証憑も同様、紛失しないようきめ細かな整理・保管が必要です。

その他すべてにおいて年間コツコツと取り組む中で、

0.01の積み重ね効果が必ず表れてくるに違いありません。

一方、手抜きは禁物の職務です。気を抜いて、いいかげんな処理をすると、

そのしっぺ返しがやってきます。心して0.99にはならない日々を

送りたいものです。

 

この法則の話は、会計担当の人に最も似合う話題のような気がして

話してみました。割合みなさんが納得!という反応だった気がして、

これからも講座の中でしゃべって行こうと思っています。

 

| 会計あるあるブログ | 17:38 | - | trackbacks(0) |
前途洋々

先週と今週、別々のところで会計講座の講師を務め、

楽しませていただきました。しゃべりは決してうまくはなく、

人を笑わせることは下手で、講師業に向いているとは 思っていません。

でも、話すことで受講者の皆さんの 手助けができるという、

大いにやりがいが感じられる仕事なのです。

 

何をどう伝えれば理解しやすい?パワポの画面をどうする?

といった伝え方を工夫するのは、とても楽しいことです。

どの方向からどんな質問が出るかが分からず、

スリル満点の仕事でもあります。スリルを楽しむためには

事前の充電が不可欠で、自分もレベルアップできるいい機会です。

いいことずくめの講師業ですが、筆者の場合、

もちろん失敗もあります。多くは中身を詰め込みすぎる場合です。

あれもこれも伝えたいと欲張って、盛りだくさんを伝えても、

理解不十分で退屈な講座になってしまいます。

分かっているのです。でも力んでたくさん盛り込んでしまいがちです。

 

講座には、会計について学んだことのない方が 少なからず来られます。

その方の日常業務が少しでも 楽になるようにと思うと、

あれもこれも伝えたいのです。

たかだか講座の時間で伝えられることって僅かだと 分かっていても、

ギューギュー詰め込む愚かさを 繰り返しがちなのです。

 

会計ご担当の方々の中には、

失礼ながら「本当に大丈夫?」といたわりたくなる人が

少なくありません。「会計なんてやりたくもない」人も

担当せざるを得ない団体の事情もあると思います。

そういった方々のお役に立ちたいと思いながら、

つたない講師を務めています。

そして、いつも心の中で 思っています。

「ガンバレ!あなた方の前途は洋々だよ!」。

そうなんです、今の充電量が少ないということは、

今後の伸びしろが大きいということなのです。

力がつく余地が無限にあるのです。

 

| 会計あるあるブログ | 11:49 | - | trackbacks(0) |