NPO会計支援センター

2005年からNPO法人の会計支援に特化した活動をしています。
NPO会計に関するいろんな出来事などを綴っていきます。


1.01の法則と0.99の法則

過日の講座は、質問も多く出るなど受講のみなさんが

熱心で、講師として心地よくお話しすることができました。

初心者の人が多かったものの、こういった前向きの人たちは、

きっと職務能力の大きな伸びが期待できるに違いないと思い、

表題の法則の話をさせていただきました。

 

友人からの受け売りですが、

楽天の三木谷社長の著書に載っているそうです。

1.01と0.99の差は0.02。その僅かな差を軽視していると、

やがてとんでもない大差になるという話です。

ふつうの働き方を1として、その人が今までより0.01だけ

頑張るとどうなるでしょう。毎日0.01の努力を1年間、

つまり365日コツコツとつみ重ねると、算式は1.01の365乗です。

 

 

結果、37.8となります。

僅かな努力が積み重なれば、驚くほど大きく成長できるのです。

 

一方、毎日0.01の手抜きをしたとします。

算式は、1− 0.01 の365乗です。

 

 

結果、0.03 となり元の数より大きく減ります。

少しの手抜きの繰り返しで、人はどんどん退化すると言えます。

 

会計は、まさにコツコツそのものの職務です。

現金出納帳は、こまめに記帳し、必ず現金有高を確認します。

証憑も同様、紛失しないようきめ細かな整理・保管が必要です。

その他すべてにおいて年間コツコツと取り組む中で、

0.01の積み重ね効果が必ず表れてくるに違いありません。

一方、手抜きは禁物の職務です。気を抜いて、いいかげんな処理をすると、

そのしっぺ返しがやってきます。心して0.99にはならない日々を

送りたいものです。

 

この法則の話は、会計担当の人に最も似合う話題のような気がして

話してみました。割合みなさんが納得!という反応だった気がして、

これからも講座の中でしゃべって行こうと思っています。

 

| 会計あるあるブログ | 17:38 | - | trackbacks(0) |
前途洋々

先週と今週、別々のところで会計講座の講師を務め、

楽しませていただきました。しゃべりは決してうまくはなく、

人を笑わせることは下手で、講師業に向いているとは 思っていません。

でも、話すことで受講者の皆さんの 手助けができるという、

大いにやりがいが感じられる仕事なのです。

 

何をどう伝えれば理解しやすい?パワポの画面をどうする?

といった伝え方を工夫するのは、とても楽しいことです。

どの方向からどんな質問が出るかが分からず、

スリル満点の仕事でもあります。スリルを楽しむためには

事前の充電が不可欠で、自分もレベルアップできるいい機会です。

いいことずくめの講師業ですが、筆者の場合、

もちろん失敗もあります。多くは中身を詰め込みすぎる場合です。

あれもこれも伝えたいと欲張って、盛りだくさんを伝えても、

理解不十分で退屈な講座になってしまいます。

分かっているのです。でも力んでたくさん盛り込んでしまいがちです。

 

講座には、会計について学んだことのない方が 少なからず来られます。

その方の日常業務が少しでも 楽になるようにと思うと、

あれもこれも伝えたいのです。

たかだか講座の時間で伝えられることって僅かだと 分かっていても、

ギューギュー詰め込む愚かさを 繰り返しがちなのです。

 

会計ご担当の方々の中には、

失礼ながら「本当に大丈夫?」といたわりたくなる人が

少なくありません。「会計なんてやりたくもない」人も

担当せざるを得ない団体の事情もあると思います。

そういった方々のお役に立ちたいと思いながら、

つたない講師を務めています。

そして、いつも心の中で 思っています。

「ガンバレ!あなた方の前途は洋々だよ!」。

そうなんです、今の充電量が少ないということは、

今後の伸びしろが大きいということなのです。

力がつく余地が無限にあるのです。

 

| 会計あるあるブログ | 11:49 | - | trackbacks(0) |
会計ソフトの話(2)

来年2月16日(日)、第3回目の

NPO法人会計力検定試験(入門・基本)が実施されます。

この検定は、「会計が得意ではない」方々を含め、

会計担当の皆さまを長年支援してきた当センター代表の

発案で創設しました。個別サポートだけでは限界があると痛感し、

スタートした検定です。

実務に直結したテキストを作り、個々に学習することで

力をつけていただこうと企図したのでした。

会計担当者の支援、会計力の育成こそが、

我がセンターの目指す目的です。楽をしていただく

ためではなく、より会計の実務に明るく、強くなって

いただくことを目ざしています。

担当者の自信 が増し、結果として法人への信頼が

より高まって行くことが、私たちの喜びです。

会計は法人の活動を如実に表します。

正確さを要するとともに、説明責任を果たす必要が

あります。

 

NPO法は、「正規の簿記の原則に従った正しい記帳」と、

「会計簿に基づく真実を明瞭に表示した財務諸表等」を

義務づけています。情報開示義務は、会計や簿記の知識なくして

遂行可能とは考えられません。自動的に財務諸表まで

行き着いたとして、仕訳の正しさ、作表の正当性を

誰が説明するのでしょうか。単に計算や数字が合うことが、

会計の目的ではないのです。

私たちは当センターのソフトご利用の皆さまに対し、

会計のあらゆる相談ごとに電話やメールで対応します。

ソフトの使い方は勿論、会計実務全般のお困りごと相談です。

「洗練」ではなく「泥臭い」取組みかも知れませんが、

お1人おひとりの迷い、悩みを解決しながら

力をつけていただくことが狙いです。

 

私どものソフトには「自動仕訳」という発想はありえません。

同じソフト提供と言っても、他社は根本のところで当方と

設計思想が全く異なることが、今回改めて認識できたのでした。

 

| 会計あるあるブログ | 14:49 | - | trackbacks(0) |
会計ソフトの話(1)

11月に講師を務める初心者向け会計講座の主催者から、

講座の中身について追加依頼がありました。

受講予定者からの希望で、会計ソフトの話も加えてほしいそうです。

 

我がセンターが扱うee会計を話せば済むことかも知れませんが、

フェアじゃないので他のソフトについても喋ろうと、

ネットを検索してみました。自社商品のPRが多い中、

複数ソフトを比較対照するウェブサイト、「会計ソフト比較NAVI」が

ヒットしました。比較されているのは「freee」「会計王」「ee会計」であり、

「いずれも機能が充実し、最新の会計基準に対応している」と書かれています。

 

「よしよし!」と気を良くしていたら、他に「クラウド会計ソフトの比較ナビ」

というサイトが見つかりました。前述のサイトと似た内容ですが、

こちらはfreeeがベストと位置づけ、ee会計は料金も同程度の

洗練されたfreeeがあるので、わざわざ選ぶ理由はあまり見当たらない

とされています。

freeeの広告?と思いつつ、「洗練」の意味がよく分からず、freeeの特徴を

読み直してみました。「会計の知識、複式簿記の知識がなくても

会計処理が行える」や「お金のやり取りを自動的にデータ入力してくれる」

などと書かれています。

「キットの利用により、勘定科目の設定などが自動でできる」ともあります。

会計王に対しては、「freeeほどではないが、ある程度自動的にデータを

取り入れてくれる」そうです。ひょっとしたら、これら「自動」が「洗練」なのかも?

という気がしたのでした。

 

これらのサイトを見ることによって、我がee会計ソフトと他社のNPO会計ソフトの

違いが今さらながら明確に理解できたような気がします。

私たちのミッションに係る大切なことなので、次回、もう少しこのことについて

考えてみたいと思います。

 

| 会計あるあるブログ | 10:32 | - | trackbacks(0) |
ポイント還元制度もややこしい

いよいよ税率10%になり、軽減税率もスタートしました。

世の中の風景や話題が何かと変化したことを実感します。

増税初日の昼食時間帯に、近所のコンビニへ行った

当センターの松岡さんが戻ってきて開口一番

「いつもと違って、イートイン利用者がゼロだった」そうです。

店内食の課税2%が敬遠された影響?そうした節約ムードは、

いつまで続く?と、日本経済のために心配してしまいました。

諺にいう「針の穴から天を覗く」ような心配ですが、

杞憂に終ることを願っています。

 

ともかく、秋風とともに不況風が吹き始めないでいて

もらいたいものです。対策として政府が打ち出した、

キャッシュレス決済のポイント還元制度に期待がかかります。

ただ、皆さま、さまざまに対応されていることと思いますが、

9か月の限定版にしてはこと細かで複雑きわまりない制度ですね。

還元率や方法がさまざまな上に、もともと当制度を導入しない店舗も

あるのですから。  

 

ある税理士さんいわく、

「実際に始まってみると、制度のややこしさを実感しますね」と。

専門家の目から見ても・・・と変に安堵したものです。

煩雑さを概略まとめると、次のようなことでしょうか。

 

○ 対象店が限られ、その店舗の規模や種別によって還元率が異なる。

○ 対象店であっても、店舗が取り決めたキャッシュレス決済手段のみが

      還元対象になる。

○ 店頭で即時還元(つまり値引販売)の場合と、事後の口座引落し時に

     還元される場合がある。

 

キャッシュレス支払いをする人にも、会計処理をする担当者にとっても

煩雑な制度です。特に注意を要するのが、店頭で領収書に記載された金額と

口座引き落としの実支払額が異なる場合かと思われます。

法人としての取扱いを整理しておかれることをお勧めします。

 

| 会計あるあるブログ | 18:19 | - | trackbacks(0) |
インボイスってご存知ですか?
先日、当センターと関係団体の共催で、 消費税の勉強会を開催しました。 軽減税率を心配される法人が多いはずと、 専門家を講師にお招きしたのですが、 参加者は意外に少数でした。 前回お伝えしたように、全法人に係る問題なのに、 まだよそごととお考えの法人が少なくないようです。 筆者にとって消費税講座の聴講は2回目ですが、 幅広く奥深く、なかなか熟知するには距離を感じています。 そのうえ今回は、「そーだったんだ!」と認識を新たにする 大きな事柄を学びました。我が不勉強をさておき、 まだご存知ない方にはぜひ知っていただきたく、 下手な解説をします。 消費税は、2023年10月からインボイス(適格請求書)制度が 始まります。課税事業者は、請求書・領収書に 適用税率・税額とともに登録事業者番号を記載します。 今回始まる軽減税率で、証憑に10%と8%の区分表示が 必要になるので、そこは同じなのですが、事業者番号が 大きく違うところです。 つまりインボイスは課税事業者のみが発行する証憑で、 免税事業者は対象外なのです。 課税事業者は、売上額の消費税から仕入額の消費税を 差し引いて納税します。仕入額の消費税はインボイスが 証明してくれます。ところが、インボイスがなければ 仕入額の消費税を差し引くことができず、 売上額の消費税がそのまま納税額になります。 つまり、この売上(課税)事業者は、仕入先(免税)事業者の 売上消費税分を負担する羽目になります。 この仕入先事業者は取引を断られるリスクがあり、 それが嫌なら課税売上高1,000万円以下でも、 インボイス発行資格を得るために、課税事業者の登録をするか という判断を迫られることになります。 今、軽減税率ばかりに目が行きがちですが、4年後には 免税事業者にとって大いなる悩みが訪れることになりそうです。
| 会計あるあるブログ | 13:57 | - | trackbacks(0) |
軽減税率は全事業者に関係

消費税10%、いよいよ10月から実施ですね。

別に待ちどおしかった訳ではないですが、

なんと道のりが長かったことでしょう。 

振返ってみれば、決まったのは2012年の国会でした。

当時5%だった税率を、2014年に8%、15年に10%に

引き上げるという法案が可決されたのです。   

 

8%は予定どおり施行されましたが、10%は2度にわたり

延期が決定された後、昨年10月に1年後の実施が決まったのでした。

延期を繰り返しているので、「オオカミ少年」よろしく、

また流れるんじゃないの?という見方も少なくなかったような気がします。

いろんな力学の末の本決まりであり、紆余曲折してここに至ったわけだから、

実施自体を今さら云々することではないと思います。

しかし、増税と同時に導入される軽減税率については、

つい云々したくなる人もいらっしゃるのでは?

その煩雑さに慣れるまで、少々時間がかかりそうですね。

商店、飲食店等の店頭や、事後の会計処理において、

戸惑う情景が頻出するのでは?と気になります。

 

当センター会員の皆さまには、会計ソフトへの入力に際して

留意すべき事項をお知らせしています。飲食・食材仕入れ・

新聞購読等に関する軽減税率や、リース契約期間中の税率継続など、

気になる団体が少なくないはずです。ただ、今までのところ、

お知らせ事項への質問やソフトに手を加えてほしいといった

依頼が少ないのが気がかりです。ひょっとしたら、

「消費税イコール課税事業者の問題」という先入観により、

自分のところは無関係と勘違いされている方もいらっしゃるのでは

ないでしょうか?商品売買の適用税率が異なれば、

その全ての事業者において税率区分による会計データが

必要になります。

それがスムーズに行えるよう、速やかに準備をしたいものです。

| 会計あるあるブログ | 09:17 | - | trackbacks(0) |
ちょっと厚かましい?お願い

いよいよ「実践」の本番です。

明日8月25日(日)実施、NPO法人会計検定試験のことです。

「入門」と「基本」を既に2回実施しましたが、難度において

その上の3段階目となる検定です。 5月にテキスト上下巻を

発売したのですが、内容が豊富でボリュームがあり、

2冊を持ち歩いていると肩が凝るという人もいらっしゃいます。

それだけ内容量が豊富で、実務に直結しているため、

日常的に実務マニュアルとして使えるレベルです。  

 

「実践」検定はベーシックとアドバンスの2ランクに

分かれていますが、その両方に合格すれば、

NPO会計担当者としてあまり困ることなく事務が行える

レベルに達していると言えます。ぜひその境地を目ざして

チャレンジしていただきたいとの思いを込めて作られたテキストです。

 

「入門」、「基本」のテキストを出版したとき、初回検定実施の

ときもそうでしたが、「実践」を世に出すに当たって、

役割を分担し合ったメンバーの緊張と期待感には相当なものがありました。

どんな業界でも、新商品を市場に送り出す時は同じでしょうけど、

我がセンターのような零細事業者にとって、めったに味わえない

気持ちの高ぶりであり、幸せな経験と言えます。

 

この原稿は検定試験前日に書いています。沖縄試験会場への

台風11号直撃を懸念しつつ、進路予想図を見ながら、

なんとかよけて通ってほしいと祈るような気持ちです。

とにかく明日、沖縄も含め、各地での試験実施が

無事終わってほしいと願っています。

いえ、そのことだけでなく、これを契機に来年、再来年と、

ますますこの検定への注目度、受験者数が増えることも

併せて祈る思いです。

ちょっとどさくさまぎれの厚かましい?お願いになって、

台風の神さま、すみません。

 

| 会計あるあるブログ | 23:40 | - | trackbacks(0) |
おふくろとお金

皆さま、残暑お見舞い申し上げます。

体温なみの気温が続く毎日にうんざりですね。

昨年比、熱中症が大幅に増えているとか。

命の危険もあるこの猛暑、お互い十分に注意しましょう。

海水温が相当高いのですね。

矢継ぎ早の台風発生にも困ったものです。

お盆には超大型の10号が襲来する模様、帰省や旅行の行程が

心配な方も多いことでしょう。

私事ですが、筆者も田舎で亡きおふくろの初盆行事を

予定しているので、邪魔者10号の進路が気になっている一人です。

 

ところで、おふくろという語はあまり耳にしないけど、

もう死語なのかなー?今の時代、オカンがふつう?などと、

最近少々気になっていたので、たまたま届いた親友からのメールに

返信するついでに尋ねてみました。彼は雑学家で、

どうでもいい知識を必要以上(?)に語ってくれる人です。

 

すぐに返信が来ました。おふくろは、もともとは尊敬語であり、

鎌倉時代、公家や幕府で銭や貴重品を入れる袋を扱うご婦人を

「御袋様」と呼んだところから発した言葉だそうです。

後に一般家庭でも、財布のひもを握る母親をそう呼ぶようになって

広がったと説明してくれました。

「この言葉の語源を言えますか?」(日本語倶楽部編)という本に

書かれているとのことです。

 

えっ、それじゃ各法人の会計担当者は「御袋様」だなーと、

一瞬思ってしまいました。鎌倉幕府当時から、女性が実質的に

お金を握っていたというのが、何よりも大きな驚きでした。

昔も今も、お金の出し入れをこまめに管理できるのは

女性が優れている?何となく分かる気もしつつ、

話題が他所へ行き、当初の疑問が行方不明になったので、

再度親友にメールしなくちゃと思っています。

 

 

| 会計あるあるブログ | 15:55 | - | trackbacks(0) |
背が低いと

こんにちは。

NPO会計支援センター事務スタッフの松岡です。

相変わらず暑いですね。 私の自宅では、

クーラーの代わりに扇風機をつけてパソコンを見ていると、

ファンがフル稼働してものすごい音がし、慌てて

クーラーのスイッチを入れる こともあります。

「暑いよー」というパソコンのSOSでしょう。

 

さて、今回は、身長の話です。 当センターの事務所は、

高いところにも備品を置いています。 例えば、

壁にかかった時計、書棚の高い位置に置かれた箱等々。

電池切れで時計が止まったり、その備品が必要になった際は、

背の低い 私はなかなか届かずに苦労します。

もちろん脚立があるので、それに乗るのですが、

背の高い人だと普通に 立ったままでも届くんだろうな〜と

思う時もあります。 では、背が高い方が良いかといえば、

それは場合によりけりなのでしょう。

私は自分が小さいので、背の高い人がうらやましく、

長身の友人に「背が高くていいよね〜」 と言ったことがあります。

その時の友人の返事が、「でも高すぎるとつっかえるし、

車とかに座る時も 窮屈だったりするよ」

そして、私が「ああ、そうか」と衝撃(?)を受けたのが、

続く次のセリフです。 「それに、背が低い人は、

ヒールの高い靴を履いたり厚底のブーツを履いたり

して調整できるけど、背が高い人はそういうことできないよ」

その通りだなと思いました。踵の高い靴を履けば、

プラス5センチくらいは伸ばせます。 でも、背が高い人は、

ずっと中腰で歩くわけにもいきませんし、調整し辛いです。

ということに思い当たり、ないものねだりをする自分に

ちょっと反省したのを 覚えています。

…とはいえ、あと5センチ、せめて3センチほしかったなあ

とは思いますが。 さすがにこれから身長が伸びることは

ないでしょうから、きっぱり諦めて、

脚立や踏み台を有効に使いつつ、仕事をしていきたいと思います。

 

それでは、また。

| 会計あるあるブログ | 17:48 | - | trackbacks(0) |