NPO会計支援センター

2005年からNPO法人の会計支援に特化した活動をしています。
NPO会計に関するいろんな出来事などを綴っていきます。


素直な人は伸びる

決算相談で大賑わいの5月が終りました。

月内、世間の耳目を集めたのは、何と言っても

アメフトの危険タックル問題でした。米朝首脳会談の

話題よりも報道を賑わせたのではないでしょうか。

筆者のみならず、たぶん多くの人が、最初は日大選手に対して、

「なんてことを!」と非難の目で見たと思います。

でも、事件の真相が解明されるにつれ、

いろんなことが見えてきました。

 

たまたま前回、当ブログで「素直な人が伸びる」ことを

書いた直後の事件でもあり、筆者にとっては、「素直」を

再度考える機会が巡ってきたような気がしたのでした。

パワハラ、驕り、保身といったイメージそのものの指導陣に対し、

正義感に立ち戻り、勇気をもってぶつかって行った若者像。

彼こそが「素直」を体現している人ではないだろうかという

思いがしました。多くの人の共感を得る行動であり、

筆者もその潔さ、率直さに心打たれた一人でした。

 

素直な人とは、自分に執着しない、つまり偏見や

思い込みを持たない人だと思います。謙虚だから、

他人の言葉に耳を傾け、新しい知識や情報を吸収して

自分のものにして行けるのです。

日大の選手は、指導者の間違った指導を受け入れてしまった

ところに悔いが残りますが、間違いに気づき、自己弁護せずに

自ら姿勢を正したところに偉さがあると思います。

 

素直と従順は似て非なるものです。人に流されず、

イエスマンになり下がらない。囚われのない心で人の話を

肯定的に受け止め、自分の頭、自分のハートで判断する。

その姿勢があればこそ、素直な人は伸びるのでしょう。

素直さを大切にしながら、いつまでも成長して行きたいものです。

 

| 会計あるあるブログ | 09:00 | - | trackbacks(0) |
嬉しい質問

今年も、

認定特定非営利活動法人市民活動センター神戸主催の

「NPO法人会計レベルアップ講座」が開催されます。

3回連続ものを同内容で2シリーズ実施ですが、

前半は6月27日からで、現在申込み受付中です。

 

筆者が講師を務めさせていただきますが、

先日、参加予定の方から事務局を通じて質問が届きました。

「全く基本からわかっていませんので、あまりお荷物に

なるのもどうかと思い、参考図書など『基本の基』に匹敵する

ものを教えてください。努力は惜しみませんので・・・・」。

 

今まで色んなテーマで数多く講師を担当してきましたが、

初めて経験するとても嬉しいお問い合わせです。

この前向きの姿勢、いいですね。また「努力は惜しまない」宣言も

素晴らしい!事務局経由で回答した中に、

「こんなに純真に前向きな方にご参加いただけることが嬉しく、

心から喜んでいます」とのメッセージを付記させていただきました。

講座でお会いするのが、今から楽しみです。

 

ただ、参考図書は紹介していません。短時日、独学で何かを

かじってみても、決して血肉にはならないと思うからです。

講座に初心者の方が参加されることは多く、そういう方にも

分かるよう話すのが講師の務めだと思っています。

その中で業務の全体像を知り、どう自己育成して行くかを

考えていただけばいいと思います。そこを起点に、

日々実践しながら勉強して行けばOKなのです。  

 

筆者は長年、教育畑で仕事をしてきた中で、

「素直」こそが人を伸ばすと信ずるに至っています。

また、「継続は力なり」が実証される現象に多く

遭遇してきました。ご質問いただいた方も、

素直に焦らず慌てずコツコツと努力して行けば、

やがて大きく伸びられるに違いないと期待しています。

 

 

 

 

| 会計あるあるブログ | 19:15 | - | trackbacks(0) |
質問の効用

「五月来ぬ 心ひらけし 五月来ぬ」(星野立子)。

爽やかな五月晴れ、いいですねー。

でも、「皆さま、ゴールデンウィークを楽しんでいます?」

と聞くと、「よく、そんなことを言うよ!」と、どこかから叱声が

飛んで来そうな気がしないでもありません。

 

会計ご担当者の中で、この新緑の季節を心から楽しまれている方は

どのくらいいらっしゃるのでしょう。「行楽シーズン、無関係」と、

決算業務に打ち込んでいらっしゃる方も少なくないのでは?

 

その皆さまと苦楽を共にする当センター。今年もわが荻野代表は、

ほぼ連日、支援先を尋ねての外回りです。当然のことながら

外からの電話も急激に増えますが、まず対応するのは

3月入社の松岡さん。まだ入社2か月の新人に似合わず、

かなりしっかり受け答えしてくれています。

 

多くのことは荻野宛の伝言になりますが、一般的なご質問は筆者に

電話が回ってくることもあります。当センターは顧客情報を厳重に

管理するため、クラウド型ソフトではあるものの、

全顧客のソフト画面が開けられるのは荻野だけです。

筆者は担当法人に限定して画面が見られますが、他のお客様には

ソフト入力の現状を見ながらアドバイスができないという意味での

「一般的」です。

 

いただくご質問は、「ふさわしい勘定科目は?」などの

単純なものから、「注記の作り方について」といった

時間を要するものまで種々雑多です。

中には即答できない難問もあり、「折り返し」を

お待ちいただく場合もありますが、それぞれが筆者にとって

良い刺激剤になっています。

曖昧なことも調べて自信を持ちお答えすることで、

筆者自身も賢くなれる有難い機会と喜んでいるのです。

 

| 会計あるあるブログ | 10:06 | - | trackbacks(0) |
簿記を紹介した福沢諭吉

西郷どん、龍馬に続き、やはり維新当時の人物で

登場してほしいのが福沢諭吉。

ご存知、1万円札の人です。

龍馬らは国の骨組みを変えようと命がけで

苦心惨憺しましたが、諭吉は幅広い識見を基に

日本の教育や文化の礎を築いた功績者。

いわば、この国のソフト面を変えた人でした。

 

幕府の軍艦「咸臨丸」で渡米した後も、

渡欧、再渡米して見聞を広めます。

病院や学校などのインフラを一新し、

衣食住に西洋文化を取り入れるなど、

庶民の生活を変革しました。

また、慶応義塾の創設ほか、いくつもの私立学校の

設立に関わるなど近代教育の礎を築いた教育者でもあり、

自由・独立・平等の精神を訴えた著書「学問のすすめ」は

20万部の大ベストセラーになりました。

 

「天は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず」

の言葉はあまりにも有名です。

しかし、これだけ名が売れている彼が、洋式の複式簿記を

紹介したという事実は、意外に知られていません。

明治6〜7年、彼が40歳のときに、アメリカの商業学校の

簿記教科書を翻訳、「帳合之法」という本を出版したのです。

 

ゲーテは、

「複式簿記は人類が産んだ最大の発明のひとつである」と

言ったそうですが、その画期的な記帳方法が初めて我が国に

持ち込まれたのでした。 縦書きで簿記本を作るのはかなり

難しかったでしょうし、日本にない用語の翻訳には

相当苦労したようです。

今も用いられる「借方・貸方」の語は、彼が苦吟の末に

生み出した造語でした。1万円札の肖像に選ばれた理由の一つに、

日本銀行が彼の提唱で設立された功績もあるのでしょうけど、

筆者としては、簿記の先駆者に対する国民的な謝意の表われも?

と思いたいところです。

 

| 会計あるあるブログ | 17:59 | - | trackbacks(0) |
龍馬はすごい!

西郷どんを語れば、筆者としては、

龍馬にも登場してほしくなります。

大政奉還1か月後に近江屋事件で暗殺され、

31歳の生涯を閉じた坂本龍馬。

土佐藩郷士(下級武士)の家に生まれながら、

時代の変革を目ざして突進した、

「維新史の奇蹟」とさえ称される活躍は、

誰もが知るところです。

 

勝海舟が、

「薩長連合、大政奉還、あれァ、 みんな龍馬が

ひとりでやったことさ」と 言ったそうですが、

名だたる志士の中でも別格の ヒーローだったのでは

ないでしょうか。

「日本を今一度せんたくいたし申候」という言葉は、

あまりにも有名です。

 

その彼は、会計に関しても素晴らしい名言を残しています。

「これより天下の事を知るには、会計もっとも大事なり」です。

龍馬は西郷に、 「新政府の成功は財務にかかっている。

英雄豪傑は多いが、 財務が分かるものがいない」と語り、

当時は無名だった 越前福井藩の三岡八郎(後の由利公正)を

財政担当に推薦しました。

商社的組織の海援隊を経営する龍馬は、志士第一の経済通であり、

西郷はじめ周囲は耳を傾けざるを得ません。

暗殺される直前まで福井へ足を運ぶなど、 本人や周囲の説得に力を

注いだことによって、この人事は成功し、 新政府の財務行政が無事

スタートしたのでした。 龍馬の開明的な考え方には感心してしまいます。

 

先述の「会計もっとも大事なり」は、

「将来ビジョンを描くには実態の正確な把握が必須であり、

そのために会計が最重要」ということだと思います。

いわば会計情報に立脚した

PDCA(プラン、ドゥ、チェック、アクション)サイクルを

回す発想であり、会計の位置づけ・役割や機能を

彼は明確に理解していたと言えるのではないでしょうか。

 

| 会計あるあるブログ | 05:00 | - | trackbacks(0) |
西郷(せご)どんはソロバンが得意!?

NHKの大河ドラマ「西郷どん」、ご覧になっていますか?

貧しい下級藩士の吉之助が、やがて明治維新の立役者として

歴史を動かす波乱万丈のストーリー展開が楽しみです。

史実と異なる部分もあるようですが、まあテレビドラマ

なんだからと、あまり堅いことを言わず楽しんで見たいと

思っています。「史実」そのものが、実は後世の創作だった

ことも、ありがちな話ですから。

 

でも、あの西郷さん、武士には珍しくソロバンが得意だったと

本で知ったときには、つい「ホント!?」と思ってしまいました。

きめ細かなソロバンのスキルと、あの肝っ玉の大きな偉丈夫の

イメージがマッチしなかったのです。でも、あれこれ調べてみると、

どうも「ホント」のようでした。

彼は家計を助けるため職を得ようと、人の嫌がるソロバンを

早くから習い、数え年の18歳で郡方書役助という下っ端役人に

なることができました。事務方役人として10年間勤務するのですが、

誠実かつ優れた力量を発揮したことによって藩主島津斉彬に

見いだされ、将来を掴み取って行きます。つまり、彼のめざましい

飛躍の根っこに、ソロバンがあったと言えるのかも知れません。

 

さらにその計数能力は、幕末の大政奉還に至る騒乱時にも彼を

助けます。司馬遼太郎は「翔ぶが如く」で次のように書いています。

「ソロバンが達者で暗算も上手だった。京都での奔走当時も藩費を

つかった場合はかならずソロバンを入れ、残金を明瞭にしておいた。」

 

日本人なら誰でも知っている西郷さんの、偉大な人物像を形作る

才能の1つに会計力。凄い人なのになぜか親しみが持てる風貌にふさわしい、

ほのぼのとした話題と言えるような気がします。

 

| 会計あるあるブログ | 17:14 | - | trackbacks(0) |
やってみよう、やってみなければわからない

当ブログに何度か登場した「NPO法人会計力検定」、

ようやく本番の試験が終わりました。

入門、基本気同日に東京・神戸ほか合計4会場で一斉に実施され、

筆者は神戸会場で試験監督を務めました。

緊張感漂う静寂な室内で、問題を凝視し鉛筆を走らせる受験者の

真剣な面持ちに、筆者も身が引き締まり、肩が凝る思いでしたが、

なにはともあれ無事終わってホッと一息でした。

 

後日、関係者が集まり、試験実施を振返って総括を行いました。

当日の運営で気づいたことや、受験者から聞いた感想、意見などを

持ち寄り、いろんなことをまな板に載せました。

事前に細部まで詰めたつもりでしたが、想定しきれていなくて

当日戸惑ったこともいくつかありました。

 

表題の「やってみよう・・・」の語は、公文式教育法の創始者である

公文公氏の言葉です。「やってみよう」精神の実践によって、

公文式教室は今や海外50か国・地域に広がっています。

新たなチャレンジに取り組むとき、筆者はいつもこの公文氏の言葉を

思い出します。

思えば、「NPO法人会計力検定」も大きなチャレンジでした。

構想から始まって、テキスト作りに専念する一方で、

監修や試験問題作成にご協力いただく専門家の方々との連携、

そしてPRやテキスト販売、受験申込みの受付など全てが

新たな取組みで、「わからない」ことの連続でした。

 

とりあえず初回は終わったものの、基本供∪賁腑薀鵐の新設など

チャレンジは続きます。受験者増による事業の永続も必須の目標です。

行く先は決して平たんではなく、「やってみなければわからない」ことに

次々遭遇することでしょう。

「やってみよう」精神を堅持して、進撃したいものです。

 

| 会計あるあるブログ | 15:27 | - | trackbacks(0) |
今はまだマイナーだけど

いよいよ明日は「NPO法人会計力検定」の試験日です。

受験される方から、「受験勉強、頑張ってるよー」という声も

聞こえて来ます。真面目に取り組まれる皆さまに感心し、

初回実施のご祝儀相場で「全員合格!」ならいいのになど、

ふと思ってしまいます、事務局としては不謹慎ですね。

 

この検定、いずれ受験者が増え、発展して行くこと間違いないと

思いますが、今はまだ知る人ぞ知るマイナーな試験です。

受験される皆さん、よくぞ見つけていただいたと感謝する思いです。

社会的な評価が判然としないうちに受験するのは、迷うものです。

しかし筆者は経験的に、主催者が信頼でき、内容に興味がある検定は、

発足初期に受験したほうがいいと思っています。

 

経験とは、昔々、筆者がまだサラリーマン駆け出しの若い頃の話です。

労務部門配属の新米社員でした。上司から日々仕事を叩きこまれる一方で、

労働法を勉強しろ、コンメンタール(法の逐条解説書)を丸暗記しろと

しごかれていました。ちょうどその時代に社会保険労務士制度が

始まったのです。出回った予想問題は簡単に見え、そのうち受ければいいやと

甘く見て、見過ごしたのでした。発足当初、社労士資格や、その検定試験の

値打ちが分からなかったと言えます。

勉強意欲旺盛、記憶力も確かなその当時に受けておけばよかったと、

やがて気付きましたが、時すでに遅しです。

資格検定は、発足当初に受験しておくべき。筆者の悔いから来る実感です。

 

 「NPO法人会計力検定」が大ブレイクする時期が来るかどうか?

それはともかく、初期のうちに受けていただくことが、

ご本人にも、法人にとってもベターであることは間違いないと思います。

 

| 会計あるあるブログ | 09:11 | - | trackbacks(0) |
不慣れな単式簿記

「行く・逃げる・去る」の語を出すまでもなく、

1日1日がとりわけ早く進むような気がする1〜3月。

特にこの2月は、NPO法人会計力検定実施のために

慌ただしさがハンパじゃない感があります。

 

検定試験本番まであと2週間。他団体の協力も得て、

東京、兵庫、福岡の合計5会場でスムーズな運営が

行われるよう、担当メンバーが頭を突き合わせ、

知恵を絞りながら準備を進めています。

いろんなことを想定し、段取りをつけて行くのは

なかなか難しく、いわば生みの苦しみと言えます。

しかし、それはまた創出の喜びでもあり、力が入るゆえんです。

 

閑話休題。筆者は今日、大阪府のある市で

会計講座講師を務めました。講座には慣れている筈ですが、

今回は準備にかなり苦労を要しました。

理由は、地域の自治会など任意団体から参加される方が

多かったことです。NPO法人からも参加されていたので、

会計基準が異なる受講者に話す難しさもありましたが、

主要因は筆者が自治会等の会計に慣れていないことです。

 

自治会等はNPO法人と違って現金主義の単式簿記が多く、

決算書は収支計算書です。簡単そうでありながら、

不慣れな単式簿記について話すのは、なかなか骨が折れることでした。

収支計算書では借金をすれば収入になり、減価償却は計上しません。

NPO会計基準との相違が大きく、戸惑うことが多々あります。

そういえば、単式簿記は正規に習っていないなーと思い返しました。

 

今日の講座を担当し、NPO法人は会計基準が明確であることの

良さを再認識しました。だからこそ、会計実践力を高めるために、

検定という方法論が成り立つのだということが胸にストンと落ちたのでした。

 

| 会計あるあるブログ | 13:21 | - | trackbacks(0) |
簿記知らない派!

早いものですね、先日新年を祝ったと思ったら、

もう1月もあと僅かになりました。

例年、多くの法人にとって決算が目前に迫るこの時期、

よく各地で「決算準備講座」が催されます。

 

筆者もいくつかの地域で講師に呼ばれていますが、

過日その一つ目、大阪府某市に出かけてきました。

いつも「ホントは期初にやらせてほしいんだけどなー」と

思う講座です。「決算準備」は日々のつみ重ねであり、

直前の講座を聞いてマスターできるような簡単なものでは

ないからです。でも、期末近くだからこそ聞く気になる人が

増える実情も理解できます。

 

だから、「決算、がんばろう!」と参加される皆さんに

少しでも役立つよう、「期初からやるべきだったこと」を

諄々と話すのです。 ただ、難しいのは、どうしても簿記の話を

せざるを 得ないのに、簿記を知らない人が多数参加されることです。

 

先日の講座も「簿記、知らない人」と尋ねたら、

なんと全員が挙手されました。全員のケースは珍しいものの、

「知らない派」が多いのはNPO界の常識と言えるかも知れません。

NPO法は、 「会計簿は正規の簿記の原則に従って正しく記帳する」

ことを定めています。またNPO法人会計基準は、

「複式簿記を前提」として組み立てられています。

そのことは知っていても、実際にどうするの?と迷う皆さんに、

せいぜい2時間ほどで決算ができるように話すのは、

至難のわざであり、「それはムリでしょう」と言いたくなって

しまう難題です。

 

でも、「それを言っちゃおしまい」と分かっています。

真に困っているのは目の前の受講者の皆さん。

何とかするのがキミの使命でしょ、そう自分に言い聞かせ、

理解していただくための説明内容・手法を考え続けるこの時期です。

 

| 会計あるあるブログ | 16:42 | - | trackbacks(0) |