NPO会計支援センター

2005年からNPO法人の会計支援に特化した活動をしています。
NPO会計に関するいろんな出来事などを綴っていきます。


龍馬はすごい!

西郷どんを語れば、筆者としては、

龍馬にも登場してほしくなります。

大政奉還1か月後に近江屋事件で暗殺され、

31歳の生涯を閉じた坂本龍馬。

土佐藩郷士(下級武士)の家に生まれながら、

時代の変革を目ざして突進した、

「維新史の奇蹟」とさえ称される活躍は、

誰もが知るところです。

 

勝海舟が、

「薩長連合、大政奉還、あれァ、 みんな龍馬が

ひとりでやったことさ」と 言ったそうですが、

名だたる志士の中でも別格の ヒーローだったのでは

ないでしょうか。

「日本を今一度せんたくいたし申候」という言葉は、

あまりにも有名です。

 

その彼は、会計に関しても素晴らしい名言を残しています。

「これより天下の事を知るには、会計もっとも大事なり」です。

龍馬は西郷に、 「新政府の成功は財務にかかっている。

英雄豪傑は多いが、 財務が分かるものがいない」と語り、

当時は無名だった 越前福井藩の三岡八郎(後の由利公正)を

財政担当に推薦しました。

商社的組織の海援隊を経営する龍馬は、志士第一の経済通であり、

西郷はじめ周囲は耳を傾けざるを得ません。

暗殺される直前まで福井へ足を運ぶなど、 本人や周囲の説得に力を

注いだことによって、この人事は成功し、 新政府の財務行政が無事

スタートしたのでした。 龍馬の開明的な考え方には感心してしまいます。

 

先述の「会計もっとも大事なり」は、

「将来ビジョンを描くには実態の正確な把握が必須であり、

そのために会計が最重要」ということだと思います。

いわば会計情報に立脚した

PDCA(プラン、ドゥ、チェック、アクション)サイクルを

回す発想であり、会計の位置づけ・役割や機能を

彼は明確に理解していたと言えるのではないでしょうか。

 

| 会計あるあるブログ | 05:00 | - | trackbacks(0) |
西郷(せご)どんはソロバンが得意!?

NHKの大河ドラマ「西郷どん」、ご覧になっていますか?

貧しい下級藩士の吉之助が、やがて明治維新の立役者として

歴史を動かす波乱万丈のストーリー展開が楽しみです。

史実と異なる部分もあるようですが、まあテレビドラマ

なんだからと、あまり堅いことを言わず楽しんで見たいと

思っています。「史実」そのものが、実は後世の創作だった

ことも、ありがちな話ですから。

 

でも、あの西郷さん、武士には珍しくソロバンが得意だったと

本で知ったときには、つい「ホント!?」と思ってしまいました。

きめ細かなソロバンのスキルと、あの肝っ玉の大きな偉丈夫の

イメージがマッチしなかったのです。でも、あれこれ調べてみると、

どうも「ホント」のようでした。

彼は家計を助けるため職を得ようと、人の嫌がるソロバンを

早くから習い、数え年の18歳で郡方書役助という下っ端役人に

なることができました。事務方役人として10年間勤務するのですが、

誠実かつ優れた力量を発揮したことによって藩主島津斉彬に

見いだされ、将来を掴み取って行きます。つまり、彼のめざましい

飛躍の根っこに、ソロバンがあったと言えるのかも知れません。

 

さらにその計数能力は、幕末の大政奉還に至る騒乱時にも彼を

助けます。司馬遼太郎は「翔ぶが如く」で次のように書いています。

「ソロバンが達者で暗算も上手だった。京都での奔走当時も藩費を

つかった場合はかならずソロバンを入れ、残金を明瞭にしておいた。」

 

日本人なら誰でも知っている西郷さんの、偉大な人物像を形作る

才能の1つに会計力。凄い人なのになぜか親しみが持てる風貌にふさわしい、

ほのぼのとした話題と言えるような気がします。

 

| 会計あるあるブログ | 17:14 | - | trackbacks(0) |
やってみよう、やってみなければわからない

当ブログに何度か登場した「NPO法人会計力検定」、

ようやく本番の試験が終わりました。

入門、基本気同日に東京・神戸ほか合計4会場で一斉に実施され、

筆者は神戸会場で試験監督を務めました。

緊張感漂う静寂な室内で、問題を凝視し鉛筆を走らせる受験者の

真剣な面持ちに、筆者も身が引き締まり、肩が凝る思いでしたが、

なにはともあれ無事終わってホッと一息でした。

 

後日、関係者が集まり、試験実施を振返って総括を行いました。

当日の運営で気づいたことや、受験者から聞いた感想、意見などを

持ち寄り、いろんなことをまな板に載せました。

事前に細部まで詰めたつもりでしたが、想定しきれていなくて

当日戸惑ったこともいくつかありました。

 

表題の「やってみよう・・・」の語は、公文式教育法の創始者である

公文公氏の言葉です。「やってみよう」精神の実践によって、

公文式教室は今や海外50か国・地域に広がっています。

新たなチャレンジに取り組むとき、筆者はいつもこの公文氏の言葉を

思い出します。

思えば、「NPO法人会計力検定」も大きなチャレンジでした。

構想から始まって、テキスト作りに専念する一方で、

監修や試験問題作成にご協力いただく専門家の方々との連携、

そしてPRやテキスト販売、受験申込みの受付など全てが

新たな取組みで、「わからない」ことの連続でした。

 

とりあえず初回は終わったものの、基本供∪賁腑薀鵐の新設など

チャレンジは続きます。受験者増による事業の永続も必須の目標です。

行く先は決して平たんではなく、「やってみなければわからない」ことに

次々遭遇することでしょう。

「やってみよう」精神を堅持して、進撃したいものです。

 

| 会計あるあるブログ | 15:27 | - | trackbacks(0) |
今はまだマイナーだけど

いよいよ明日は「NPO法人会計力検定」の試験日です。

受験される方から、「受験勉強、頑張ってるよー」という声も

聞こえて来ます。真面目に取り組まれる皆さまに感心し、

初回実施のご祝儀相場で「全員合格!」ならいいのになど、

ふと思ってしまいます、事務局としては不謹慎ですね。

 

この検定、いずれ受験者が増え、発展して行くこと間違いないと

思いますが、今はまだ知る人ぞ知るマイナーな試験です。

受験される皆さん、よくぞ見つけていただいたと感謝する思いです。

社会的な評価が判然としないうちに受験するのは、迷うものです。

しかし筆者は経験的に、主催者が信頼でき、内容に興味がある検定は、

発足初期に受験したほうがいいと思っています。

 

経験とは、昔々、筆者がまだサラリーマン駆け出しの若い頃の話です。

労務部門配属の新米社員でした。上司から日々仕事を叩きこまれる一方で、

労働法を勉強しろ、コンメンタール(法の逐条解説書)を丸暗記しろと

しごかれていました。ちょうどその時代に社会保険労務士制度が

始まったのです。出回った予想問題は簡単に見え、そのうち受ければいいやと

甘く見て、見過ごしたのでした。発足当初、社労士資格や、その検定試験の

値打ちが分からなかったと言えます。

勉強意欲旺盛、記憶力も確かなその当時に受けておけばよかったと、

やがて気付きましたが、時すでに遅しです。

資格検定は、発足当初に受験しておくべき。筆者の悔いから来る実感です。

 

 「NPO法人会計力検定」が大ブレイクする時期が来るかどうか?

それはともかく、初期のうちに受けていただくことが、

ご本人にも、法人にとってもベターであることは間違いないと思います。

 

| 会計あるあるブログ | 09:11 | - | trackbacks(0) |
不慣れな単式簿記

「行く・逃げる・去る」の語を出すまでもなく、

1日1日がとりわけ早く進むような気がする1〜3月。

特にこの2月は、NPO法人会計力検定実施のために

慌ただしさがハンパじゃない感があります。

 

検定試験本番まであと2週間。他団体の協力も得て、

東京、兵庫、福岡の合計5会場でスムーズな運営が

行われるよう、担当メンバーが頭を突き合わせ、

知恵を絞りながら準備を進めています。

いろんなことを想定し、段取りをつけて行くのは

なかなか難しく、いわば生みの苦しみと言えます。

しかし、それはまた創出の喜びでもあり、力が入るゆえんです。

 

閑話休題。筆者は今日、大阪府のある市で

会計講座講師を務めました。講座には慣れている筈ですが、

今回は準備にかなり苦労を要しました。

理由は、地域の自治会など任意団体から参加される方が

多かったことです。NPO法人からも参加されていたので、

会計基準が異なる受講者に話す難しさもありましたが、

主要因は筆者が自治会等の会計に慣れていないことです。

 

自治会等はNPO法人と違って現金主義の単式簿記が多く、

決算書は収支計算書です。簡単そうでありながら、

不慣れな単式簿記について話すのは、なかなか骨が折れることでした。

収支計算書では借金をすれば収入になり、減価償却は計上しません。

NPO会計基準との相違が大きく、戸惑うことが多々あります。

そういえば、単式簿記は正規に習っていないなーと思い返しました。

 

今日の講座を担当し、NPO法人は会計基準が明確であることの

良さを再認識しました。だからこそ、会計実践力を高めるために、

検定という方法論が成り立つのだということが胸にストンと落ちたのでした。

 

| 会計あるあるブログ | 13:21 | - | trackbacks(0) |
簿記知らない派!

早いものですね、先日新年を祝ったと思ったら、

もう1月もあと僅かになりました。

例年、多くの法人にとって決算が目前に迫るこの時期、

よく各地で「決算準備講座」が催されます。

 

筆者もいくつかの地域で講師に呼ばれていますが、

過日その一つ目、大阪府某市に出かけてきました。

いつも「ホントは期初にやらせてほしいんだけどなー」と

思う講座です。「決算準備」は日々のつみ重ねであり、

直前の講座を聞いてマスターできるような簡単なものでは

ないからです。でも、期末近くだからこそ聞く気になる人が

増える実情も理解できます。

 

だから、「決算、がんばろう!」と参加される皆さんに

少しでも役立つよう、「期初からやるべきだったこと」を

諄々と話すのです。 ただ、難しいのは、どうしても簿記の話を

せざるを 得ないのに、簿記を知らない人が多数参加されることです。

 

先日の講座も「簿記、知らない人」と尋ねたら、

なんと全員が挙手されました。全員のケースは珍しいものの、

「知らない派」が多いのはNPO界の常識と言えるかも知れません。

NPO法は、 「会計簿は正規の簿記の原則に従って正しく記帳する」

ことを定めています。またNPO法人会計基準は、

「複式簿記を前提」として組み立てられています。

そのことは知っていても、実際にどうするの?と迷う皆さんに、

せいぜい2時間ほどで決算ができるように話すのは、

至難のわざであり、「それはムリでしょう」と言いたくなって

しまう難題です。

 

でも、「それを言っちゃおしまい」と分かっています。

真に困っているのは目の前の受講者の皆さん。

何とかするのがキミの使命でしょ、そう自分に言い聞かせ、

理解していただくための説明内容・手法を考え続けるこの時期です。

 

| 会計あるあるブログ | 16:42 | - | trackbacks(0) |
「もしも」を思った新春初旅

皆さま、お正月はいかがでしたか?

筆者は例年、あまり出かけず静かな新年を過ごしますが、

今年はふと思いついてドライブで小旅行をしました。

 

行先は赤穂温泉。昨年12月のブログで討ち入り事件を

テーマにした際、赤穂城や海辺の城下町のたたずまいを

見たいと思ったのでした。 行く前にもっと詳しく知ろうと

資料調べをしていて、ことの真因は藩の財政難という見方が

あることを知り、今も昔も金がかたきの世の中だなーという

思いを強くしました。

 

いわく、赤穂藩は塩の生産により経済的に潤っている

ようでしたが、実際は小藩で出費が多く,楽ではありません

でした。藩主浅野内匠頭が参勤交代で江戸出仕中、

京都朝廷からの使者接待役を将軍から命じられました。

その費用負担に加え、接待作法を教わる吉良上野介への

心づけもかさみます。財政担当の家老から経費節減を

要請されている内匠頭が心づけの額を抑えたため、

上野介は怒って作法を教えず、内匠頭に恥をかかせました。

それが事件の発端だったのです。

 

いにしえの古色蒼然たる物語が、にわかに身近な

「あるある」事件に思えてきました。社員(家臣団)500余人の

規模の赤穂会社で、社長の交際費をケチった。

もしもケチらずに世間相場で対応していれば、

事件は起きなかったかも?です。

 

では、浅野社長は財政担当役員たる家老の直言を

無視すればよかったのか?会計データを積み上げた

緊縮財政提言を否定する経営者は、いいのか悪いのか?

「歴史にもしもはない」ものの、悲惨な事件ほど

平和的解決への「もしも」を思うのは、

心の平安のために好ましいことでは?と

一人合点しながら、赤穂の町を散策したのでした。

 

| 会計あるあるブログ | 11:34 | - | trackbacks(0) |
会計担当者は孤独?

年の瀬も大詰めになりました。

この1年、世界でも日本でも悲喜こもごもいろいろなことが

ありました。皆さまにとってどんな年だったでしょうか。

来る年が、幸せ多い年であってほしいものです。

 

各法人で会計ご担当の方の多くは、毎年この時期、

年末調整であたふたされることでしょう。

年末も事務処理に追われるのが宿命。

いつも多忙で、しかも責任重大な役割を担う職務ですね。 

 

先日、当センターの荻野代表が参加した集まりで、

「会計担当者は孤独?」という話題が出たそうです。

「荻野さんはよくそう言うが、他の仕事と比べて特に

会計だけが孤独だろうか?」という疑問です。

結論を求める場ではなく、思いのままを話し合った

話題の1つだそうですが、もしも筆者がその場にいたら、

「(NPO法人では)孤独な担当者が多いのでは?」と

言ったことでしょう。

 

さて、当の担当者ご本人、責任者である事務局長、

理事、理事長の皆さま、いかが考えられますか?

筆者はまず、一般的に規模が小さいため、

担当者が1人又は1人未満(他業務と兼任、又は非常勤)で

あることによる孤独感が生じやすいと思います。

しかし単なる人数面よりも、孤独であることの真因は、

組織内に会計に明るい人がいない所に

あるのではないかと思っています。

自分の作業結果が法人の決算として公表される

責任重大な仕事なのに、誰かに相談もできず、

悩みを共有してくれる人、責任を分担してくれる人が

いないとすれば、それは相当つらいことだろうと思うのです。

法人によって現実はさまざまです。問題の存在が分かっていても、

解決の方法はかなり難しいでしょう。

でも、一歩でも、いえ1僂任盡従櫃鯱造蕕欧燭い發里任后

 

このお正月休み、いつもご多用な責任者の皆さまに、

こうした難問をじっくり考えていただける期間に

なればいいのですが・・・。

| 会計あるあるブログ | 07:00 | - | trackbacks(0) |
昼行燈の決算書

薄ボンヤリとして役に立たない昼間の行灯(あんどん)。

「忠臣蔵」の主人公・大石内蔵助のあだ名でした。

しかし、そういう人間像を演じたのは敵方を油断させるためであり、

実像は優れた人物だったことは、史実が証明するところです。

人並み外れたマネジメント力があったからこそ、

浪士を率いて1年9か月もの間潜伏、満を持して吉良邸に討ち入り、

見事に目的を果たせたのでしょう。

いわゆる攻めにも守りにも強いリーダーだったと思われます。

 

守りの面で言えば、財務面の管理能力も抜群だったことが、

「忠臣蔵の決算書」という本(山本博文著・新潮新書)でわかります。

赤穂藩取り潰しから、討ち入り決行までの過程を通じて、

収支の記録が残されています。準備には、武器購入、情報収集・会議、

その他さまざまな費用を要しました。

一番多いのが関西〜江戸の旅費と滞在費で、 江戸滞在浪士には

月2分(約6万円)の生活費が支給されていたそうです。

軍資金は城明け渡し時の余剰金691両(約8,300万円)。

使った費用は697両(約8,360万円)。不足金は内蔵助の立替えです。

収支決算書は、討ち入り当日に亡主君夫人に提出されました。

財政的に火の車であり、資金が尽きるギリギリのタイミングでの

決行だったと言えそうです。

 

討ち入りの日は12月14日。実は筆者の誕生日です。

昔は誕生日を尋ねられると「忠臣蔵の日」と答えると分かって

もらえましたが、 最近の若い人にはそれが通じなくなってきました。

古い価値観に彩られた話題に興味がない若者が増えているのでしょうか。

ただ、あのような大事業が成功した背景に、会計面での手堅い管理が

あったことは、 もっと知られていいことだと思っています。

| 会計あるあるブログ | 13:10 | - | trackbacks(0) |
期待すれば実現する!

このブログでも何度かふれた「NPO法人会計力検定」が、

いよいよ本格的に動き始めました。 難易度に応じた4段階のうち、

「入門」と「基本機廚痢峺式テキスト」が完成したのです。

「えっ、こんなに立派に!」と思えるほどのできばえで、

関わった1人として大いに喜んだのでした。

NPO会計現場に必須の知恵満載、どこにもない本です。

ぜひ多くの人に役立ってほしいと願っています。

 

テキスト完成でホッとする間もなく、年明けには受験準備講座の

開催、そして本番の検定実施へと続きます。試験問題の出題は

会計専門家の先生方に作成していただきますが、裏方では

申込み受付、入金確認ほか多くの事務に追われる一方で、

何よりも注力すべきがPRです。

1人でも多くの、現場で困っている担当者の方に、

検定の趣旨が伝わるよう力を入れたいものです。

考えてみれば、全国版の検定などという“無謀”なことを

企図したのだから、多忙さに追われるのは当然です。

しかし、今の苦労が実って、NPO法人の会計水準向上に

役立つよう育って行ってほしいものです。

 

いわば、「這えば立て、立てば歩めの親心」です。

受験申込者数がまだまだの段階、つまり這ってもいない現状で、

「歩め」まで言うのはおこがましいかも知れません。

しかし、ことの成否は私たち関係者の熱意次第だと思っています。

筆者が好きで大切にしている言葉に、「期待すれば実現する」が

あります。魔法じゃあるまいしと思う人もいますが、

真意は

「期待が強ければ実現するよう努力する。努力が本物なら実現する」のです。

「立って歩む」日が早く来ることを期待し、期待度にふさわしい努力を

重ねたいものです。

 

 

| 会計あるあるブログ | 11:18 | - | trackbacks(0) |