ちょっと変わった検定ですが・・・・

  • 2017.09.09 Saturday
  • 10:50

前回の「究極の支援策」を読んで、自称愛読者の友人が

早速電話をくれました。いわく、「ちょっとオーバーちゃーぅん?」。

言われてみればそうかも?と思いつつ、「でもな」とルル説明しました。

 

NPO法人の会計担当者は、活動に共鳴して参画したものの、

会計力がある人ばかりではありません。知識や手法を理解せずに

何とかなる世界ではなく、一定レベルの処理能力を要します。

ではその実践力と自信をつけるためにどうするか?

 

荻野代表が会計担当者の支援事業を10数年続ける中で

考え続けて到達したのが、検定という手法です。

それも、単なるテストによる資格認定が目的ではなく、

実務密着のテキストを作り、その解説講座も行った上での検定です。

筆者もテキストの一部、僅かばかりの原稿を担当しましたが、

最初はダメ出しを食らいました。

荻野代表の目指すものと視点が全く違ったのです。

「それじゃ検定本じゃなくマニュアルじゃないですか!」と

思わず言いたくなる食い違いようでした。

 

でもあっさりと、

「そうですよ、実務でみんなが困っていることを書くのです」と

言われてみて、「なーるほど」とやっと理解できたのでした。

いわゆる「検定本」ではなく、狙いは「講座も検定もある実務教本」

だったのです。

多数の法人に個別支援は無理。でも現状のまま放っておけない。

ではどうする?と悩んだ末に行き着いたのがこの「究極の支援策」なのです。

○級などの等級はなく、「入門」「基本1」「基本2」など、

のテキスト名がそのまま検定の種別を表すなど、少々変わった「検定」と言えます。

 

でも、この風変わりな検定が世に広まり、悩める会計担当者への

福音なれかしと切に祈る公開前夜の今日この頃です。  

 

究極の支援策

  • 2017.08.27 Sunday
  • 18:00

「会計は専門でなく、実務で会計を担当したこともありません。」

筆者が講座などで話す自己紹介のさわりです。

「横道から会計に入ったので、迷える人の気持ち、分るなー」と

言いたいのです。  

 

会計力の素地は、企業人時代、自部門の損益管理や監査部門経験の中で

養えたと思います。でも一番力がついたのは、NPOで多くの運営相談を

こなしたおかげと思っています。

 

会計の課題に、相談者と共に迷い悩みつつ、知識と自信が増したことを

実感しています。「質問を受けることが、自分のステップアップへの近道」

振返ってみれば、そんなことが言えるかも知れません。

昔の自分なら「現金出納帳の書き方」講座があるなんて考えられないことでした。

「そんなの簡単、誰でもできる」と思い込んでいたからです。

上滑りで何もわかっていませんでした。

 

でも今は大丈夫、現金出納帳が会計現場では何よりも大切で、

しかもなかなか一筋縄ではいかない代物だと知っています。

例えば現金残高がマイナス!あり得ないことが起こる不思議。

「間違っています」の指摘は簡単です。

再発しないためにどうすればいいか?それが私たちのチャレンジなのです。

 

会計だけに専念できる環境でなく、教えてもらえる人も身近にいない。

でも、決算の公表が義務。思えばなかなかハードなことを、

皆さんやっていらっしゃる。だからこそ、支援に熱が入ります。

 

当センターの荻野代表など、熱が入りすぎて、「NPO法人会計検定」を

始めると宣言しています。詳しくは追ってHPトップページ(現在工事中)で

お知らせしますが、とにかく会計担当者の実務力向上のために

どうすればいいかを考え続けた結果の「究極の支援策」です。

 

現場密着の、中身の濃いテキストも近々デビューします。

真に受検者思いの新しいタイプの検定、乞うご期待です。

 

「身体で覚える」にはほど遠いけど・・・

  • 2017.08.12 Saturday
  • 22:58

7月から9月まで、神戸市の兵庫県民会館で全4回の

「NPO法人会計レベルアップ講座」が開催されています。

筆者がつたない講師を務めていますが、なんと予定の2倍、

50人以上もの参加申込みがあり、

主催団体(NPO法人市民活動センター神戸)では、

てんやわんやだったようです。

 

6月には姫路市で開催された同趣旨の講座に呼んでいただき、

やはり参加者が意外に多いのが印象的でした。

中身はいずれも初心者向きの内容で、決して目新しいことは何もありません。

それだけに、NPO会計のこうした講座に対するニーズが根強くあることを

再認識したのでした。

 

仕事の上達にはOJT(仕事の中で実地に育成)が良いものの、

それが難しいのでOFF JT(仕事を一時的に離れて育成)としての

外部講座に参加される団体も少なくありません。

そういう意味で、この4回シリーズではできるだけ演習を取り入れ、

体験的に理解していただこうとしています。

 

そんな折も折、先日出席した会議である税理士さんからお聞きしました。

「私たちは身体で簿記を覚えたものよ。」無数の練習問題を解いたからこそ、

力が身についたのだそうです。筆者はそれほど練習しなかったから、

そういう頑張り屋さんは尊敬してしまいます。

スポーツでも芸術でも、仕事でも同じですよね。

たくさん練習すれば上手になるし、なによりも自信が身につくものです。

 

冒頭の4回シリーズ、先日の2回目では現金出納帳の書き方を練習しました。

次回は総勘定元帳〜試算表を体験し、最終、財務諸表に至ります。

時間がない中、できるだけOJTに近づけたいと知恵を絞りながら、

炎暑の中を熱心に学んでいただく皆さんのお役に立ちたいと願っています。

 

「預り金」がない?

  • 2017.07.29 Saturday
  • 21:59

訪問相談でお邪魔した団体での話題です。

給与計算がおかしいと思い、細部を確認しました。

結果、この団体の帳簿上の給料は差引支給額でした。

一方、個人の社会保険料や所得税などは

給料からの「預り金」で処理せず法人の費用として納付されています。

 

つまり、法人の給料支払額が減り、その減額相当分が

社会保険料や所得税などの科目で計上されているのです。

法人としては費用をケチったわけではないし、事務の簡素化に

つながっているのかも知れません。

 

でも、社会保険料は法人が負担すべき額の2倍になり、

租税公課が変に膨れ上がるなど、誤りであることは明白です。

ただ、個別の給料計算は正しく行われており、

給料明細書や源泉徴収票には何ら問題がないのが救いです。

いわば器用な間違い方(?)ですが、実はこの種の間違いは

特殊な例ではなく、似たケースに遭遇することがたまにあります。

 

給料受給者からクレームがつかないし、団体の費用総額も

結果オーライなので、気付かないまま続く間違いなのでしょう。

一方、例えば

「講師謝金を支払ったけど、面倒だから税金はノータッチ」とか、

「税金は講師本人が確定申告すればいいのでしょ」

などとおっしゃる天真爛漫(?)な方もいらっしゃいます。

 

このことも前述の例と同様、「預り金」の問題です。

「預かる」という処理は少し難しいことなのかも知れません。

でも、難しいからといって、自己流の処理をしていては、

法人の会計データが信頼できないものになってしまいます。

それに、なにより源泉徴収義務に対する法違反になりますよね。

 

「預り金」は、決算書の貸借対照表の負債の部に属します。

貸借対照表に「預り金」がない団体の方、大丈夫かどうか、

ちょっと確認してみてはいかがですか?

 

「あるある賞」にノミネート?

  • 2017.07.15 Saturday
  • 08:23

前回登場された質問者さんとは、講座後の帰途の路上で

偶然またお会いしました。立ち話しながらアドバイスの続きを

したのですが、話の中で驚いた話題がありました。

 

前任者からの引継時、「(勘定科目は面倒だから)分からなければ

みんな消耗品でいいよ」と言われたそうです。

引継ぐ側はなんといっても初心者、素直さ満載で、

「そういうものなんだ」と思い込んでいたとのこと。

 

「だめだめ」と科目分けの目的を話しながら、似たような団体は

他にもあるあると思いました。消耗品よりむしろ雑費のケースが

多いでしょうけど、活動計算書のそうした科目が、ばかでかい団体、

勘定科目数が異常に少ない団体など、面倒ゆえの大ざっぱな事務処理を

推測してしまいます。 固定資産を費用で処理したり、何でも雑費になったり

したら、そのデータは信用するに足りません。勘定科目をいいかげんに

割り振るなどは、会計業務の信頼性を自ら崩すものです。

 

収益にしろ費用にしろ、科目毎の合計額や全体に占める比率、

経年変化、予算額との対比などは、団体の方針・計画策定のための

重要なデータです。それよりも何よりも、公表した決算書が真実でないことは、

市民の信頼を裏切ることになります。会計担当者が、データを曖昧または

ずさんに処理することがいかに間違っているか、立ち話し相手の

初心者さんにはぜひ理解してほしいことでした。

 

最近、当センター内では、雑談の中でよく「あるある」の語が

飛び交います。「よくあるけど、なおさなくちゃね」という思いを込めて

言う場合が多いように思います。年間の「あるある」賞を設けるとしたら、

上記のケースなどは真っ先に受賞候補?という、典型的「あるある」ネタでした。

 

簿記は必要ですか?

  • 2017.07.01 Saturday
  • 09:18

過日の講座で、受講者さんから

上記の表題のような質問を受けました。

 

「会計担当者が辞めたので、突然その役割が

自分に回って来た。会計は初めてで困っている」そうです。

 

NPO法人会計基準では複式簿記が採用されています。

だから、前述の質問への回答は本来簡単なことです。

そもそもNPO法人制度は、お役所よりも市民の目による

監督を重視し、そのための情報公開を前提とします。

決算書を所轄庁に出すのは市民に公開するためであり、

信頼される会計データ作成のために複式簿記が採用されたのです。

つまり、答えは「もちろん必要」です。

 

でも、いろんな法人さんの実情を考えると何とも答え辛い気がします。

「複式簿記の知識が必須」と言えば、困惑されるだろうNPO法人さんが

少なくないはずです。「簿記を知らない会計担当者は珍しくない」のが、

NPO界の常識と言えるかも知れません。

 

「お金の出入りが少なく、現金出納帳だけで大丈夫」

「ソフト入力だけで決算書までたどり着ける」など、

簿記を知らなくても何とかなっている実態があります。

そして、それでもいいのだと思います。

要は日々の正しい事務処理の結果として正しい決算がなされること、

それが絶対条件(must)です。とすれば、「簿記の知識」は

必要条件(should)と言ってもいいのではないでしょうか。

 

簿記上級者が必ずしも会計事務に堪能ということではありません。

でも、簿記の知識を身につければ日常の実務に自信が増すでしょうし、

スキルの広がり、深まりも期待できます。ボチボチでいいから基本的な学習に

取り組んで行くことができれば、それがベストだと思います。

 

借入金を活動計算書に

  • 2017.06.17 Saturday
  • 08:44

若かりし頃、「忙しい!」と悲鳴をあげ、

イヤミな上司に言われたイヤミを思い出します。

「キミらの仕事はたかだか時間単位だろ?ホントに忙しい人は

秒を争って仕事してるんだぞ。」

でもさすがに「そんな仕事したくもない」とは言えず、

ぐっと呑みこんだウブな時代の思い出です。

ところで4〜6月の当センター、荻野代表の日常は、

「秒」ではなくても「分」を争う日々。

会員団体への対応に追われ内部の打ち合わせなど“駆け足”もいいところ。

健康ならこそと感心します。

 

この時期、会員に限らずさまざまな団体・個人から

決算関連の質問電話が舞い込むことも多く、

筆者が対応する機会も増えます。

即答できない難問もあり、調べてお答えすることもありますが、

質問対応こそ自分の勉強にもなり、知識が広がり深まる有難い機会と

喜んでいます。

 

過日、「借入金を記載したら決算書類が合わないので困ってる」

という質問がありました。「ハハーン」と思いつつ、念のため作成中の

書類を送ってもらいました。やはり推測どおり、活動計算書に借入金を

記載しようと奮闘の模様。

でも、なんと書式は、NPO会計基準以前は一般的だった収支計算書を

アレンジしたものであり、ご苦労の跡がしのばれます。

収支計算書はお金の出入り(収支)を表記し、借入金も

「その他資金収入」として記載します。

しかし、最終的には「負債増加額」として引き算し、正味財産を算出します。

 

結果的に貸借対照表と合うものの、活動計算書に較べると、

なんとも複雑で回りくどい(不適切な表現ですみません。)思いがします。

「借金は、しても返しても、活動計算書には無関係。」

質問された方への回答でした。

 

貸借対照表の公告

  • 2017.06.03 Saturday
  • 09:38

今年も早や6月、

皆さまの団体では、もう総会が終わったでしょうか。

総会で、法改正に伴う定款の変更を審議されたNPO法人もあったことと思います。

資産の総額変更登記に代え、貸借対照表を公告することになったため

各法人は媒体をどうするかを決める必要があるのです。

 

「公告は官報で」と定める法人は、定款変更しなければ、

貸借対照表を官報に載せる義務が生じます。

載せる内容は「要旨」でいいものの、それなりの料金が発生します。

 

ちなみに東京都官報販売所のホームページで、

株式会社の貸借対照表の最小枠は、約7万3千円となっています。

法では各種の媒体を挙げていますが、お金をかけたくなく、

自前のホームページもない場合、内閣府のNPO法人ポータルサイトが

ベターかと思われます。さて、皆さまはいかがされますか?

 

定款変更をする場合、日程に制約があるのでご注意ください。

公告の開始日(施行日)は、来年12月までの今後政令で定める日ですが、

施行日が決まればそれ以前の直近に作った貸借対照表を施行日前か

施行日以後遅滞なく公告する必要があります。

つまり今年決めなかった法人は、来年の施行日までに開催する総会で

決定することになります。

 

内閣府は、施行日に関係なく今年から導入できるモデル定款

(下記下線部)を発表しています。

 

「この法人の公告は、この法人の掲示場に掲示するとともに、

官報に掲載して行う。ただし、法第28 条の2第1 項に規定する

貸借対照表の公告については、○○に掲載して行う。」

 

今年度、これから総会を開催されるNPO法人の皆さま、

ご参考にされてはいかがでしょうか。

 

スタッフ会議余談

  • 2017.05.20 Saturday
  • 10:00

風薫る5月も早や下旬、

総会準備にあたふたされている法人が多いのではないでしょうか。

 

当センターへのSOSや相談の電話も減り、今年の決算レスキュー活動も

峠を越した観があります。 センターの荻野代表は相変わらず

各法人への訪問で明け暮れ、4〜5月、事務所に顔を見せる回数は

極端に減ります。

 

筆者は4月初めに勤続1年を迎えましたが、昨年の出勤初日に

「次に会えるのは5月中旬ですね」と言われて、なんとハードな!と

驚いたものでした。 今年も同様に慢性的な時間不足の中、

過日、珍しく代表も同席して、センターのスタッフ会議を開きました。

 

夜遅くまで話し合ったのは、新規事業やホームページの改訂案でした。

今年度、新たな事業展開の企画が進行中で、やがての発表を「乞うご期待」です。

ホームページは、新たな情報を盛り込み、見やすく使いやすいものにと

アイディアをぶつけあいました。 何かをする場合、方法論の前にまず大切なことは、

「誰のために、何のために」の確認です。

 

上記新規事業は、荻野代表の「よく頑張っている人をほめてあげたい」気持ちを

形にすることをみんなで共有しました。ホームページの改訂では、

「当センター創業・運営の思い」が分かり易く伝わることを基盤とした

再構成へのアイディアをぶつけあいました。

それにつけても、筆者が勤続の浅い新参者だからこそ言えるのでしょうけど、

こんなに真面目に純粋にNPOの会計支援を志し、実践する団体って

他にあるだろうかと思ってしまいます。

 

会議後、深夜の三日月を見上げつつ、

そうした事業に参画できる幸せ感にひたりながらの帰宅道でした。

 

苦は楽の種

  • 2017.05.06 Saturday
  • 06:00

比較的好天に恵まれたゴールデンウィーク、

どこへ行っても人・人・人でお疲れの方も多いのでは?

こんな時こそ休養をとゆっくりできた方もいらっしゃるでしょうけど、

親愛なる会計担当の皆さま方にとって、どんな1週間だったでしょうか?

 

毎年のことですが、行楽地の賑わいをよそ目に、多くの団体が 年中で

一番忙しい日々を迎えてしまうのが会計業務の宿命(?)ですね。

どんなしごとでも遊びたいときに遊べないこともあるものという

割り切りも必要でしょうけど、過日ある会計担当の方から

ビックリする話をお聞きしました。

 

なんと、「決算?毎年4月第1週に終わるよ」ですって。

「エーッ、そんな魔法のような方法ってあるの?」と、

思わず聞いてしまいました。 でも、魔法ではありませんでした。

彼女は、自称「後からめんどくさいのがイヤな人」。

会計専任ではないだけに、担当日にやれることはどんどん

前倒しでやってしまうそうです。

 

こまめな記帳・入力、証憑整理はもちろん、

毎月の月次決算、帳簿の整備も几帳面に実践。

『本決算って、過去11か月のデータに3月実績と決算整理を

積み重ねるだけですやん』

簡単そうに言う彼女でしたが、そこに至るまでのご努力は

大きかったことでしょう。

 

「楽は苦の種、苦は楽の種」と言います。

「苦」とまでいかなくても、「めんどくさい」ことは先にやる。

それが「楽」を招く秘訣なら、真似してみる価値はありそうですね。

 

筆者は「今日できることを明日まで延ばすな」が普通の価値観だった時代に

育ちました。だから彼女の話に共感しますが、

「明日やれることは今日やるな」の人が多い今の時代には、

ハードルが高いチャレンジ目標かも?

 

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