NPO会計支援センター

2005年からNPO法人の会計支援に特化した活動をしています。
NPO会計に関するいろんな出来事などを綴っていきます。


会計ソフトの話(1)

11月に講師を務める初心者向け会計講座の主催者から、

講座の中身について追加依頼がありました。

受講予定者からの希望で、会計ソフトの話も加えてほしいそうです。

 

我がセンターが扱うee会計を話せば済むことかも知れませんが、

フェアじゃないので他のソフトについても喋ろうと、

ネットを検索してみました。自社商品のPRが多い中、

複数ソフトを比較対照するウェブサイト、「会計ソフト比較NAVI」が

ヒットしました。比較されているのは「freee」「会計王」「ee会計」であり、

「いずれも機能が充実し、最新の会計基準に対応している」と書かれています。

 

「よしよし!」と気を良くしていたら、他に「クラウド会計ソフトの比較ナビ」

というサイトが見つかりました。前述のサイトと似た内容ですが、

こちらはfreeeがベストと位置づけ、ee会計は料金も同程度の

洗練されたfreeeがあるので、わざわざ選ぶ理由はあまり見当たらない

とされています。

freeeの広告?と思いつつ、「洗練」の意味がよく分からず、freeeの特徴を

読み直してみました。「会計の知識、複式簿記の知識がなくても

会計処理が行える」や「お金のやり取りを自動的にデータ入力してくれる」

などと書かれています。

「キットの利用により、勘定科目の設定などが自動でできる」ともあります。

会計王に対しては、「freeeほどではないが、ある程度自動的にデータを

取り入れてくれる」そうです。ひょっとしたら、これら「自動」が「洗練」なのかも?

という気がしたのでした。

 

これらのサイトを見ることによって、我がee会計ソフトと他社のNPO会計ソフトの

違いが今さらながら明確に理解できたような気がします。

私たちのミッションに係る大切なことなので、次回、もう少しこのことについて

考えてみたいと思います。

 

| 会計あるあるブログ | 10:32 | - | trackbacks(0) |
ポイント還元制度もややこしい

いよいよ税率10%になり、軽減税率もスタートしました。

世の中の風景や話題が何かと変化したことを実感します。

増税初日の昼食時間帯に、近所のコンビニへ行った

当センターの松岡さんが戻ってきて開口一番

「いつもと違って、イートイン利用者がゼロだった」そうです。

店内食の課税2%が敬遠された影響?そうした節約ムードは、

いつまで続く?と、日本経済のために心配してしまいました。

諺にいう「針の穴から天を覗く」ような心配ですが、

杞憂に終ることを願っています。

 

ともかく、秋風とともに不況風が吹き始めないでいて

もらいたいものです。対策として政府が打ち出した、

キャッシュレス決済のポイント還元制度に期待がかかります。

ただ、皆さま、さまざまに対応されていることと思いますが、

9か月の限定版にしてはこと細かで複雑きわまりない制度ですね。

還元率や方法がさまざまな上に、もともと当制度を導入しない店舗も

あるのですから。  

 

ある税理士さんいわく、

「実際に始まってみると、制度のややこしさを実感しますね」と。

専門家の目から見ても・・・と変に安堵したものです。

煩雑さを概略まとめると、次のようなことでしょうか。

 

○ 対象店が限られ、その店舗の規模や種別によって還元率が異なる。

○ 対象店であっても、店舗が取り決めたキャッシュレス決済手段のみが

      還元対象になる。

○ 店頭で即時還元(つまり値引販売)の場合と、事後の口座引落し時に

     還元される場合がある。

 

キャッシュレス支払いをする人にも、会計処理をする担当者にとっても

煩雑な制度です。特に注意を要するのが、店頭で領収書に記載された金額と

口座引き落としの実支払額が異なる場合かと思われます。

法人としての取扱いを整理しておかれることをお勧めします。

 

| 会計あるあるブログ | 18:19 | - | trackbacks(0) |
インボイスってご存知ですか?
先日、当センターと関係団体の共催で、 消費税の勉強会を開催しました。 軽減税率を心配される法人が多いはずと、 専門家を講師にお招きしたのですが、 参加者は意外に少数でした。 前回お伝えしたように、全法人に係る問題なのに、 まだよそごととお考えの法人が少なくないようです。 筆者にとって消費税講座の聴講は2回目ですが、 幅広く奥深く、なかなか熟知するには距離を感じています。 そのうえ今回は、「そーだったんだ!」と認識を新たにする 大きな事柄を学びました。我が不勉強をさておき、 まだご存知ない方にはぜひ知っていただきたく、 下手な解説をします。 消費税は、2023年10月からインボイス(適格請求書)制度が 始まります。課税事業者は、請求書・領収書に 適用税率・税額とともに登録事業者番号を記載します。 今回始まる軽減税率で、証憑に10%と8%の区分表示が 必要になるので、そこは同じなのですが、事業者番号が 大きく違うところです。 つまりインボイスは課税事業者のみが発行する証憑で、 免税事業者は対象外なのです。 課税事業者は、売上額の消費税から仕入額の消費税を 差し引いて納税します。仕入額の消費税はインボイスが 証明してくれます。ところが、インボイスがなければ 仕入額の消費税を差し引くことができず、 売上額の消費税がそのまま納税額になります。 つまり、この売上(課税)事業者は、仕入先(免税)事業者の 売上消費税分を負担する羽目になります。 この仕入先事業者は取引を断られるリスクがあり、 それが嫌なら課税売上高1,000万円以下でも、 インボイス発行資格を得るために、課税事業者の登録をするか という判断を迫られることになります。 今、軽減税率ばかりに目が行きがちですが、4年後には 免税事業者にとって大いなる悩みが訪れることになりそうです。
| 会計あるあるブログ | 13:57 | - | trackbacks(0) |
軽減税率は全事業者に関係

消費税10%、いよいよ10月から実施ですね。

別に待ちどおしかった訳ではないですが、

なんと道のりが長かったことでしょう。 

振返ってみれば、決まったのは2012年の国会でした。

当時5%だった税率を、2014年に8%、15年に10%に

引き上げるという法案が可決されたのです。   

 

8%は予定どおり施行されましたが、10%は2度にわたり

延期が決定された後、昨年10月に1年後の実施が決まったのでした。

延期を繰り返しているので、「オオカミ少年」よろしく、

また流れるんじゃないの?という見方も少なくなかったような気がします。

いろんな力学の末の本決まりであり、紆余曲折してここに至ったわけだから、

実施自体を今さら云々することではないと思います。

しかし、増税と同時に導入される軽減税率については、

つい云々したくなる人もいらっしゃるのでは?

その煩雑さに慣れるまで、少々時間がかかりそうですね。

商店、飲食店等の店頭や、事後の会計処理において、

戸惑う情景が頻出するのでは?と気になります。

 

当センター会員の皆さまには、会計ソフトへの入力に際して

留意すべき事項をお知らせしています。飲食・食材仕入れ・

新聞購読等に関する軽減税率や、リース契約期間中の税率継続など、

気になる団体が少なくないはずです。ただ、今までのところ、

お知らせ事項への質問やソフトに手を加えてほしいといった

依頼が少ないのが気がかりです。ひょっとしたら、

「消費税イコール課税事業者の問題」という先入観により、

自分のところは無関係と勘違いされている方もいらっしゃるのでは

ないでしょうか?商品売買の適用税率が異なれば、

その全ての事業者において税率区分による会計データが

必要になります。

それがスムーズに行えるよう、速やかに準備をしたいものです。

| 会計あるあるブログ | 09:17 | - | trackbacks(0) |
ちょっと厚かましい?お願い

いよいよ「実践」の本番です。

明日8月25日(日)実施、NPO法人会計検定試験のことです。

「入門」と「基本」を既に2回実施しましたが、難度において

その上の3段階目となる検定です。 5月にテキスト上下巻を

発売したのですが、内容が豊富でボリュームがあり、

2冊を持ち歩いていると肩が凝るという人もいらっしゃいます。

それだけ内容量が豊富で、実務に直結しているため、

日常的に実務マニュアルとして使えるレベルです。  

 

「実践」検定はベーシックとアドバンスの2ランクに

分かれていますが、その両方に合格すれば、

NPO会計担当者としてあまり困ることなく事務が行える

レベルに達していると言えます。ぜひその境地を目ざして

チャレンジしていただきたいとの思いを込めて作られたテキストです。

 

「入門」、「基本」のテキストを出版したとき、初回検定実施の

ときもそうでしたが、「実践」を世に出すに当たって、

役割を分担し合ったメンバーの緊張と期待感には相当なものがありました。

どんな業界でも、新商品を市場に送り出す時は同じでしょうけど、

我がセンターのような零細事業者にとって、めったに味わえない

気持ちの高ぶりであり、幸せな経験と言えます。

 

この原稿は検定試験前日に書いています。沖縄試験会場への

台風11号直撃を懸念しつつ、進路予想図を見ながら、

なんとかよけて通ってほしいと祈るような気持ちです。

とにかく明日、沖縄も含め、各地での試験実施が

無事終わってほしいと願っています。

いえ、そのことだけでなく、これを契機に来年、再来年と、

ますますこの検定への注目度、受験者数が増えることも

併せて祈る思いです。

ちょっとどさくさまぎれの厚かましい?お願いになって、

台風の神さま、すみません。

 

| 会計あるあるブログ | 23:40 | - | trackbacks(0) |
おふくろとお金

皆さま、残暑お見舞い申し上げます。

体温なみの気温が続く毎日にうんざりですね。

昨年比、熱中症が大幅に増えているとか。

命の危険もあるこの猛暑、お互い十分に注意しましょう。

海水温が相当高いのですね。

矢継ぎ早の台風発生にも困ったものです。

お盆には超大型の10号が襲来する模様、帰省や旅行の行程が

心配な方も多いことでしょう。

私事ですが、筆者も田舎で亡きおふくろの初盆行事を

予定しているので、邪魔者10号の進路が気になっている一人です。

 

ところで、おふくろという語はあまり耳にしないけど、

もう死語なのかなー?今の時代、オカンがふつう?などと、

最近少々気になっていたので、たまたま届いた親友からのメールに

返信するついでに尋ねてみました。彼は雑学家で、

どうでもいい知識を必要以上(?)に語ってくれる人です。

 

すぐに返信が来ました。おふくろは、もともとは尊敬語であり、

鎌倉時代、公家や幕府で銭や貴重品を入れる袋を扱うご婦人を

「御袋様」と呼んだところから発した言葉だそうです。

後に一般家庭でも、財布のひもを握る母親をそう呼ぶようになって

広がったと説明してくれました。

「この言葉の語源を言えますか?」(日本語倶楽部編)という本に

書かれているとのことです。

 

えっ、それじゃ各法人の会計担当者は「御袋様」だなーと、

一瞬思ってしまいました。鎌倉幕府当時から、女性が実質的に

お金を握っていたというのが、何よりも大きな驚きでした。

昔も今も、お金の出し入れをこまめに管理できるのは

女性が優れている?何となく分かる気もしつつ、

話題が他所へ行き、当初の疑問が行方不明になったので、

再度親友にメールしなくちゃと思っています。

 

 

| 会計あるあるブログ | 15:55 | - | trackbacks(0) |
背が低いと

こんにちは。

NPO会計支援センター事務スタッフの松岡です。

相変わらず暑いですね。 私の自宅では、

クーラーの代わりに扇風機をつけてパソコンを見ていると、

ファンがフル稼働してものすごい音がし、慌てて

クーラーのスイッチを入れる こともあります。

「暑いよー」というパソコンのSOSでしょう。

 

さて、今回は、身長の話です。 当センターの事務所は、

高いところにも備品を置いています。 例えば、

壁にかかった時計、書棚の高い位置に置かれた箱等々。

電池切れで時計が止まったり、その備品が必要になった際は、

背の低い 私はなかなか届かずに苦労します。

もちろん脚立があるので、それに乗るのですが、

背の高い人だと普通に 立ったままでも届くんだろうな〜と

思う時もあります。 では、背が高い方が良いかといえば、

それは場合によりけりなのでしょう。

私は自分が小さいので、背の高い人がうらやましく、

長身の友人に「背が高くていいよね〜」 と言ったことがあります。

その時の友人の返事が、「でも高すぎるとつっかえるし、

車とかに座る時も 窮屈だったりするよ」

そして、私が「ああ、そうか」と衝撃(?)を受けたのが、

続く次のセリフです。 「それに、背が低い人は、

ヒールの高い靴を履いたり厚底のブーツを履いたり

して調整できるけど、背が高い人はそういうことできないよ」

その通りだなと思いました。踵の高い靴を履けば、

プラス5センチくらいは伸ばせます。 でも、背が高い人は、

ずっと中腰で歩くわけにもいきませんし、調整し辛いです。

ということに思い当たり、ないものねだりをする自分に

ちょっと反省したのを 覚えています。

…とはいえ、あと5センチ、せめて3センチほしかったなあ

とは思いますが。 さすがにこれから身長が伸びることは

ないでしょうから、きっぱり諦めて、

脚立や踏み台を有効に使いつつ、仕事をしていきたいと思います。

 

それでは、また。

| 会計あるあるブログ | 17:48 | - | trackbacks(0) |
講座を終えて

前回ご紹介した「NPO法人会計合同相談会」

認定法人をめざそう、それには会計が大切との趣旨で

例年実施される講座の今年版、3回シリーズが終りました。

 

従来と異なり、今回は初心者向けではなく、

実務経験者の質問を 主体にという試みでした。

しかし、参加された顔ぶれは、会計経験10数年の人から

設立直後で実務経験ゼロの人まで多彩でした。

経験差の広がりは講師として 焦点が絞りにくく、

難度の高い講座でしたが、まあ何とか無事に 終わって

「ヤレヤレ」でした。

 

「相談会」の進め方として、各回のテーマごとに

チェックリストを準備し、 自団体の会計実務の現状を

チェックするところからスタートしました。

参加者の皆さんにとって、意外に手抜きになっていることが

多いのを自覚する機会になったのではないでしょうか。

安易に流れがちな日常業務を、 一定時期に定点観測するなどは、

会計実務のレベルアップのために必要では? という気がしました。

 

3日目は、参加各団体の財務諸表のチェックを試みました。

中には収支計算書を用いる団体からの参加者もありました。

そろそろ活動計算書の導入を検討中とのことでしたが、

切替え前に現在の財務諸表スタイルになった理由が知りたいと

質問をいただきました。

また、貸借対照表のスタイルが資産・負債等を縦に並べる

「報告型」でなく、 「資産」と「負債+正味財産」を

左右に並べる「勘定型」を用いている団体もあり、

「なぜ報告型に決まったの?」という質問がありました。

そういえば企業人時代に見かけるのは勘定型ばかり

だった気がします。

 

NPOはなぜ報告型?至極当たり前の質問なのに

今まで疑問にも思わず、 明確に答えられなかったのが

心残りでした。

 

| 会計あるあるブログ | 17:22 | - | trackbacks(0) |
反省

先日、自分の発言で反省することがありました。

講座講師として、つい言わずもがなのことを

言ってしまったのです。

「私は簿記って好きじゃないんです。

  好きな人、いらっしゃいます?」

認定NPO法人市民活動センター神戸主催の

NPO法人会計合同相談会。

質問歓迎の講座という意味での「相談会」です。

3回連続の初日で、当日のテーマは「記帳と仕訳の見直し」

いろんな仕訳パターンを紹介しつつ、会場の和やかな雰囲気に

ほっこりして漏れ出た余計なひと言です。

自分なりにホンネではあっても、不適切な発言でした。

 

英語教師が「英語は面白くないよね」と言うようなもので、

「英語の面白さ楽しさを伝えるのがお前の役割だろう」と

言われること必至です。

筆者がお尋ねした「簿記が好きな人は?」への返答・挙手はなく、

会場は「シーン」。そこで慌てて直前の発言を自分で

フォローしたのでした。

 

「でも、簿記は遥か昔から世界中で用いられた会計の共通言語。

分からなければ言葉が通じません。一定レベルの知識習得は必須です」

 

後から、もうひと言つけ加えればよかったと思いました。

それは「会計の共通言語」が分かってくれば、楽しみが

増えることです。日常の処理が的確にできる、

仕訳の間違いが発見できる、財務諸表等の成果物に自信が持てる

など、効用は少なくありません。ベテランの人から、

「間違いの推論を立てて、それを探り当てることが

謎解きのようで楽しい」とお聞きしたこともあります。

学問として知識を得ただけでは、

直ちに実務に生かしにくいものです。

 

しかし、実務経験が増し、自由に使いこなせるようになれば、

楽しみながら駆使できる境地まで行き着くのですね。

講座はあと2回です。自信が増し、楽しんで事務が

できることに役立つ講座にしたいものです。

 

| 会計あるあるブログ | 10:17 | - | trackbacks(0) |
小粒だけどピリリ

驚く話を聞きました。

S社のNPO法人向け会計ソフト販売数が2万個だそうです。

当センターの会員数からは、遥か遠くに仰ぎ見る膨大な数です。

大手ソフト会社のPR力、営業力の凄さを実感しつつ、

我がee会計、web会計の良さ、真価を世間さまにもっと

知っていただく努力をしなくちゃと思ったものです。

 

でも一方で、そのための軍資金が・・・と、今さらながら

零細企業の悲哀を感じています。当方のソフトの長所、利点さえ

皆さまに広く知っていただければ、という残念な思いです。

インストール型かクラウド型か、扱いの利便性は?など、

比較すればいろんな見方があると思われます。価格の問題も

ゆるがせにできません。それぞれのソフトには、

それぞれの良さがあるはずです。

 

もちろん私どもは、ee会計、web会計の優秀さ、安価さには

絶対的な自信があります。 それ以上に知っていただきたいのは、

ソフトのテクニカル面だけでなく、マンパワーによるきめ細かな

サポートです。「この取引の勘定科目は?」「仕訳は?」などの

質問から「会計がよく分からない」といった相談まで、

あらゆる問いかけに対応していくことが私たちの役割と考えています。

効率は悪いものの、それに取り組むのは、私どものミッションに

根源があります。荻野代表がホームページの中で述べています。

「少しでもNPO法人の会計レベルを改善することができるのであればと、

2005年にNPO会計支援センターとして独立しました。」

目的の大きさに較べ、実績は限定的かも知れません。

 

でも、「山椒は小粒でピリリと辛い」と言います。

ポーランドでは「小さい身体に大きい心」と言うそうです。

まさに当センターに似つかわしいことわざだと思います。

小粒でも大きな心で、ミッションに向かってまい進して行きたいと思います。

 

| 会計あるあるブログ | 11:44 | - | trackbacks(0) |