NPO会計支援センター

2005年からNPO法人の会計支援に特化した活動をしています。
NPO会計に関するいろんな出来事などを綴っていきます。


ほめて育てる

2月16日(日)

第3回NPO法人会計力検定(入門・基本)が

全国6か所で実施され、筆者は東京会場に出向きました。

遅刻の方や受験票持参を忘れた方があったり、

問題の印刷ミスが1か所見つかったりなどで

一寸ハラハラしましたが、全国的にもまず順調かつ無事に

終わりました。

 

東京会場は中央区の十思スクエアでした。

江戸時代の伝馬町牢屋敷跡であり、安政の大獄に

連座して処刑された吉田松陰終焉の地です。

幕府ににらまれて処刑された罪人とはいえ、

松下村塾で維新の志士、明治の元勲を多く育て、

奇跡の教育者と言われた人です。

29歳での処刑はいかにも無念だったろうと思いながら、

敷地内の辞世の句碑に手を合わせたのでした。

司馬遼太郎の著書や講演録によれば、身分の低い子や、

たとえ“はなたれ小僧“に対してでも、丁寧に語りかけ、

敬語を使った人です。

子どもたちから学ぼうという姿勢の表れだったのでした。

子どもたちは心から喜び、先生の一言ひとことに真剣に

耳を傾けたことでしょう。

司馬はまた、

「一人ひとりの門人について、その才能を、識見を、

気性を、とにかくほめた。ほとんどが良い評価を

書いてもらっている」と語っています。

「だから、みんなが松陰をかつぎ、その死後も、

維新後も、かつぎ続けた。誰もが松陰の弟子だったことが

自慢だった」そうです。

 

「ほめて育てる」は、人を伸ばす秘訣と言われます。

子どもの教育も職場の人材育成も同じです。

NPO法人会計力検定も、会計担当者をほめる目的のもと

創設されました。チャレンジし合格することで周囲からほめられ、

自分でもご自身をほめながら力をつけていただくことを願っています。

 

| 会計あるあるブログ | 10:34 | - | - |
NPO法人会計力検定にむけて

こんにちは。

NPO会計支援センター事務スタッフの松岡です。

当センターは、NPO法人会計力検定の事務局も

兼ねています。


いよいよ2月16日(日)、

NPO法人会計力検定の実施日が近づいてきました。
実施するのは「入門・基本」で、今回は第3回目になります。
全国6か所での開催となり、新たに北海道会場が加わりました。

さて、私も検定の入門・基本は昨年受験しました。
今年は検定の事務局の立場ですので、

踏み込んだことは言えないのですが、
受験経験者の一人として、一つ経験から感じたことを

話したいと思います。

試験が始まったら、ざっとでいいので問題を最後まで見るといいと
思います。

最初の問題に時間を使ってしまい、ふと残りの問題を確認したら、
「え!まだこんなにあるの!?」「こんな問題が残ってるの!?」
と、時間が足りず慌てることにならないようにです。

流し読みでいいので、最初に問題全体の構造や数を把握しておくと、
時間配分がしやすくなります。

検定の問題は全て、NPO法人会計力検定テキストから出ます。
テキストを何度も読み込み、理解することが、合格への一番の近道
だと思います。

受験される皆様、頑張ってください!
今回は受験を見送られた方も、来年のお申込みをお待ちしております!

それでは、また。

| スタッフの独り言 | 15:17 | - | - |
「休眠預金」の勉強会より

先日、「休眠預金」の勉強会を行いました。

全国NPO会計担当者ネットワーク&NPO会計支援センター

両主催の勉強会です。

 

講師は、この問題に早くから取り組まれているJさん。

制度の目的や決定に至る取り組み、ルール・運用の中身と

現状などがお聞きできました。

それに続く質疑ではホンネの意見交換が行われ、

実情と今後の課題が共有できました。

金融機関の口座で10年以上出し入れのない預金を、

NPO法人など民間公益活動の後押しとして

使用可能にした制度であり、全国ですでに動き出しています。

 

原資となる眠ったままのお金は毎年700億円と言われ、

それが助成金として活用されるのです。

資金不足に悩むこの分野では、もろ手を挙げて

歓迎される制度であり、筆者などは皆が大歓迎する

嬉しい話と理解していました。

 

ところが、この勉強会を経て思いが若干変わりました。

今までは自分なりの幻影で、バラ色の支援制度を

思い描いていました。しかし、大金が動くのだから

当然のことでしょうけど、そう甘いものではない

ということが理解できました。

 

当日出席者のお1人は、既に申請を検討する団体向けの

説明会に参加されていて、その際

「毎月TV電話による進捗報告が必要」と言われたそうです。

いずこもTV電話でということではないとしても、

資金を使うことによって達成される成果を可視化するため、

計画・予算・報告に相当なエネルギーを要することは

間違いないようです。

 

それはさておいても、そもそも地域社会や支援が

必要な人々を地道に支える活動団体にとって、

計画の進捗やめざましい成果を謳いあげるような

取り組みが求められるとすれば、

少しそりが合わない制度のような気がしています。

 

不勉強な筆者の思い過ごしであればいいのですが・・・。

 

| 会計あるあるブログ | 13:09 | - | - |
諸 口

先日、ある会計担当の方と「諸口」について話しました。

その方が会計ソフトに入力された仕訳を見ると、

次のような仕訳が数行あったので、「?」と思ったのです。

 

(借方)諸口○○○円 / (貸方)[費用科目]○○○円  

 

また、別の法人の元帳で、諸口の残高がどんどん増えているのを

発見しました。こちらも諸口について何か勘違いをされています。 

筆者も簿記学習当初は、難しく感じたことを思い出します。

「諸口」はソフト入力には便利ですが、使わなくても

他の仕訳が可能なので、理解不十分なまま使うものではないと

思っています。

 

以下は、当センター発行のNPO法人会計力検定[実践篇]テキストの

「複合仕訳」から引用しました。諸口を難しく感じている方の

ご参考になれば幸いです。

 

ケース:

消耗品を買い、代金3,000円を振り込んだ。振込手数料216円現金で支払った。

 

 ‘韻弦圓亮敲と貸方の金額を一致させて記載する方法

(借方)消耗品費  3,000 / (貸方)現金 3,000  

(借方)支払手数料 216 / (貸方) 現金  216 

(合計行は省略。以下同様)

 

◆‘韻弦圓房敲と貸方両方を書かず、行を変えて記載する方法

 ( ―― は無記載 )  

(借方)消耗品費  3,000 / (貸方) ――  

(借方)支払手数料 216 / (貸方) ――  

(借方)  ――     / (貸方)  現金 3,216

 

 会計ソフトで複合仕訳をする場合

(複合仕訳ができない会計ソフトの場合)  

 

(借方)消耗品費  3,000 / (貸方) 諸口

(借方)支払手数料 216 / (貸方) 諸口  

(借方) 諸口      / (貸方)  現金 3,216 

 

 

| 会計あるあるブログ | 12:07 | - | - |
大阪の町人

皆さま、「令和」初めてのお正月はいかがでしたか?

旅行や帰省を楽しまれた方、寝正月をきめこまれた方、

さまざまかと思います。

 

筆者は、ふだんなかなか読み進めない本がいっぱい読めて、

いい時間が過ごせました。いつ読むの?というほど

買ってはツンドク(積読)でしたが、

イッキにはけて喜んでいます。

 

行きつけの古本屋通いで買いあさり、安価だから

安易に買ってしまうのです。 読んだ中で、

ちょっと皆さんに報告したいエッセーのくだりがありました。

 

司馬遼太郎の「大阪の原形」。

大阪人として、歴史的に大阪が日本で最も市民的な都市だと

誇らしく語るエッセーです。 気になった個所を意訳すれば、

「秀吉が大阪を流通経済の中核地として以来、

商人(町人)が経済的に自立し力をつけて行った。

徳川時代は、国内人口3千万人のうち10%程度のサムライが

知識層だったはずだが、大阪では町人の識字率が80%を

越えていたのでは?サムライや庄屋階級は儒教や国学を

学問としたが、庶民は帳簿をつけ計算をすることが学問だった。」

 

そうです。 同エッセーの中で著者は次のようにも言っています。

「『大阪の伝統的な市民精神というのはどういうことですか?』と

聞かれると、『政府に頼らず、みずからの手でやることです』と

自慢する。」

 

著者によると、

「大阪は人々がふしぎな独立心を共有しあっているまち」

だそうです。必要にせまられての帳簿・計算力によって、

町人が自信を持ち、自立への気風につながったのでしょうか。

 

ただ、日ごろ帳簿・計算にいそしまれている皆さまにとって、

習熟が自信・自立につながっている方は無数にいらっしゃると

思います。

 

上記は、当たり前すぎた話題提供だったかも知れませんね。

 

| 会計あるあるブログ | 12:11 | - | - |