「NPO法人の資金調達について考えるシンポジウム」開催

 

NPOにおける新しい資金調達の情報について、税務・会計の側面から

税理士・会計士が集まって意見交換をするシンポジウムを開催します。

主催は、認定NPO法人NPO会計税務専門家ネットワークです。

当センターは、共催及び運営事務局としてかかわらせていただいています。

ぜひ、多くの方のご参加をお待ちしております。

 

長年、NPO団体などから各種の相談をお受けしていると、

忘れられない印象的な団体がいくつも思い浮かびます。

 

中でも飛び切りすごかったのが、保育関係の某NPO法人。

設立後初めての決算期を迎えた会計担当理事のYさんは、

それはもう大変な悩みようでした。

今までに学んだことも関わったこともない会計。

どうすればいいのか分からないまま期末になったのでした。

 

相談に来られた際、持参されたのは領収書がいっぱい詰まった書類箱のみ。

「これで決算してください」には、驚いたものでした。

驚きつつ、口から出たのは「一緒に頑張りましょう」。

 

NPO法人にとって決算は必須。 何とかしなきゃという悲壮な思いで

お受けしたのでした。その日からねじり鉢巻き。領収書と銀行通帳から

出納帳を作り、 決算書に到達する作業を続け、何とか所轄庁提出期限に間に合わせたのでした。

 

何よりも有難かったのは領収書と銀行通帳に記入してあった用途や相手先のメモ。

不幸中の幸いとも言うべきことでした。 そうなんです会計の第一歩は「まず記録」。

入出金をすぐに現金出納帳に記録し、領収書などの証憑(しょうひょう)を

日にち順に貼り付けるなど整理します。

 

もちろん勘定科目での記帳など、 ルールはあるものの、

にかく正確な記帳が最大の要件です。

次には、出納帳での現金残高と金庫の中の現金がドンピシャ合っているかを日々確認。

そうした基本的な日課の中から、正しい決算書が生まれてくるのです。

 

後悔からか、(こまめなメモをほめたからか?)、

Yさんはがぜんやる気を出し、

翌年度の現金出納簿は完璧、決算もかなりの部分まで自分で

行なうことができました。エライ!!

「人を雇えば、必要なこと!」

 

NPOが、活動を継続するために「人」は欠かせません。

大きな問題になる前に、労務管理についてきちんと学んでみましょう!

 

前回は、K子さんの「収益=利益」という誤解について書きました。

 

今回は、関連して、「収益=収入」「費用=支出」という、

よくある間違いについて考えてみましょう。

 

「収益」「費用」の語をNPO会計で使い始めたのは、2010年の

NPO会計基準発足からです。それまでは、「収支計算書」の中で

「収入」「支出」の語を用いてきました。

 

「収益と収入」「費用と支出」、これらは似て非なるものです。

収入・支出は、お金の出し入れをすることを意味します。

 

例えば法人がお店で商品を買って、その場で代価を支払えば「費用」であり、

収支計算書では「支出として扱ってきました。

つまり、この場合は「費用=支出」で正しいのです。

 

しかし、代金をツケにしておいて、翌月支払えば、どうでしょう。

買った時点ではお金が払われていないので「支出」とは言いがたいですね。

でも、買ったのは確かであり、支払う責任が生じています。

この責任発生を「費用」として経理処理することを「発生主義」と言い、

支払った時点で「支出」とすることを「現金主義」と言います。

 

例えば、翌年度の会費を当年度に受け取った場合なども、

直ちに「収入」とするのが現金主義、翌年度の「収益」とするのが発生主義です。

 

活動計算書は、お金が入った、出たという「収入・支出」でなく、

発生主義で作られる決算書であることをご理解ください。

 


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