NPO会計支援センター

2005年からNPO法人の会計支援に特化した活動をしています。
NPO会計に関するいろんな出来事などを綴っていきます。


仮払金のまちがった処理

仮払金の処理は、難しいですね。質問が多い問題です。
ここでよく見かける間違っている事例を挙げてみましょう。

(例)
9月30日に、スタッフAさんに、
ホームセンターでファイルを買ってきてもらうようにお願いし
2,000円を渡しました。
この2,000円という金額は仮に渡すので、正式な金額はまだ
わからないし、もちろん領収証もない、状態です。


みなさんは、どのようにかけばよいか、わかりますか?
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「担当者さん」
支出の欄には、2,000円の支払いは書いていません。
領収証がないものは、支払いをしていはいけません!

と聞いたので、書いてもいけないと思って、
書きませんでした。また金額も確定していないし。

でも忘れてはいけないと思って、

括弧書きで2千円を書いておきました。

 

 

------------------------------------------------------------------
(おーっ、、なるほど! そう来るか!びっくり

Q:でも、そうすると、お金を数えたら、

帳簿の残高と、実際のお金の有り高が、一致しないでしょ?

 

A:大丈夫です!金種には、持ち出している2,000円をカッコ書きで

書いておきましたので。最初、2000円をどうするか、悩みましたが、

正式に領収証があって払ったものではないので、、、、、2000円は

別のところにあると想定して、+2000円としました。
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困りましたね〜。
金種別表は、実際に存在するお金を数えることで、ノートで
計算した当日残高との違いを表現することが目的なのに、
金種別表を「想定して」書いてしまうと、意味がありませんね冷や汗

しかも、では、実際の金は15,500円しかなくて、

帳簿残は17,500円なので

承認する人も、承認印を押してはいけませんよね?!

みなさん、どのように思いますか?
この事例は実際に、現場で非常によく見かけます。
金種別表を「想定して」書いているんです。
こうされてしまうと、どうしようもありません。

とにかく、お金が金庫からでていったらそのとおりに書く。
そして、金種別表は、現金(紙幣と硬貨)の有高そのままを書きます。
これが守られていないと、現金出納帳は「うそ」になります。

では、「2千円の領収証がない」にもかかわらず、

現金出納帳に2千円の出金を書くためには、どうしましょう。
確かに2千円の領収証はないですね。しかし2千円を渡したことは
本当の事実です。ですから、団体内で「仮払をしたよ」ということを
書く書式
を作ります。これで支払いをしたことの証拠になります。

 

現金出納帳はこのようになります。

 

 

現金出納帳をもう一度、見直してみましょう!

| 会計相談でよくある事例 | 11:31 | comments(0) | trackbacks(0) |
気づかせてくれる言葉

全国NPO会計担当者ネットワークというNPO法人があります。

当センターの荻野代表が中心になって設立した、

会計担当者の情報交換や連携に取り組む団体です。

その第8回通常総会が先日開催され、賛助会員の筆者も、

懇親会込みで6時間を超える長丁場の会合に参加しました。

 

今回の目玉は何と言っても

東京・八王子の土居幸仁さん(NPO法人CES事務局長、

NPO法人八王子ワークセンター代表)の講座です。

公的な自立支援の仕組みが希薄な時代、ご本人が学生だった当時から

30年以上もの間、障がい者支援に関わって来られた方で、

さりげなく話される言葉の一片一片に、経験とご苦労に裏打ちされた

珠玉のような重みと輝きを感じました。

 

講話の全編に障がい者への温かい視線が感じられ、誌上再現したいような

貴重なお話ばかりでしたが、特に印象的だったのは、

2つの言葉の対比による気づきでした。

 

「みんな同じでみんないい/みんなちがってみんないい」

「迷惑をかけない/迷惑をかけあう」

「できる/できない」

「まちがえない力/まちがえる力」

「自立すること/依存すること」

「自分のため/他人のため」

 

減点法でなく加点法で行こう!できないことはダメじゃなく、

それも良しでは?

依存を否定せず、依存先をふやすことが自立への道だよetc.・・・

 

並べることで大切なことが見えてくる気がします。  

 

私たちは、なんと「べき論」で生きてきたことか。

自分の価値観や行動に枠を設け、そこからはみ出してはいけないという

固定観念に囚われてきたことか。しみじみ考えさせられたのでした。

 

会計しっかり派、認定法人も目指す法人ということでの招聘なのに、

その話題をスルーしてすみません。でも、本来活動のお話も魅力的で、

今回は「会計以外もあるあるブログ」になりました。

 

| 会計あるあるブログ | 10:31 | - | trackbacks(0) |
いよいよベールを脱ぎました!

いよいよベールを脱ぎました!というほど大げさなものでは

ありません。でも、まだ生まれたての弱小な検定、

ちょっと注目してやってほしいです。

 

そうです!

当ブログで予告していた「NPO法人会計力検定」のことです。

その詳細が公開されました。当ホームページ表紙から

NPO法人会計力検定のサイトへ飛ぶことができます。

 

「のじぎく」の花の絵があるアイコン、ぜひクリックしてみてください。

受験する、しないにかかわらず、会計に関わる人なら

「ヘェー、こんな検定があるんだ!」と、きっと目からウロコです。

 

ところで、ロゴに描かれたシンボルフラワー「のじぎく」。

兵庫県の県花です。でも、なぜこの検定に?と思った人もあるのでは?

県内の一角、宝塚市で誕生した検定。兵庫から全国へという気持ちを込めました。

でも、もっと大きな理由は花言葉です。

「のじぎく」の花言葉、それは「真実」です。

 

NPO法人会計基準は、一般原則として

「NPO法人の財務諸表等は、NPO法人の真実の実態を表示し・・・・」と

定めています。企業会計の一般原則でも、「真実性」を

まず第一に掲げています。つまり「真実」は、会計が最重要視する大原則なのです。

 

NPO法人の情報公開の透明性は、「真実」に基づく会計からしか生まれません。

原則を大切にしながら、研鑚と実践を重ね、みんなで会計力をつけて行きたい。

この検定に託する大きな願いです。 名称に「(NPO)法人」の語は必須やね、

「会計実践力」とする方がいいかなーetc.いろんな議論をしました。

英訳名称NPO Accounting Testが決まるまで、喧々諤々でした。

ましてやテキスト作成の経緯、苦労話を語り出したらきりがありません。

 

ともかく多くの人の使命感、そして汗と根気により、いよいよスタートです。

どうぞいい船出になりますようにと、手を合わせて祈る思いです。

 

| 会計あるあるブログ | 11:54 | - | trackbacks(0) |
第1回 NPO法人会計力検定 実施!

日頃からNPO法人で会計実務に悩んでいるすべての皆様へ!

ついに!!!!!!!!!

第1回 NPO法人会計力検定を実施します。

10数年間、NPO会計支援センターで積み重ねた

「みんなが現場で困っていること!」をすべてぎゅっと詰め込んでお送りいたします。

 

→検定についての詳細「NPO法人会計力検定

 

こんな方に!

○知識も経験もないのに、NPOで会計を担当することになってしまった人

〇毎日、会計処理をしているけれど、ほんとにこれでいいの?と悩める人

○現場業務をしながら、会計もせざるを得ない状況で、苦しんでいる人

○事務、で入ったのに、お金の管理から総会資料まで頼まれて困っている人

○代表者として決算書をみるけれど、どーもよくわからないという人

○会計専門家に聞くに聞けない、超初歩的なことがわからなくて悩んでいる人

○NPO設立してお金も動いているけれど、何から手をつけたらいいのか困っている人

○NPO法人の監事になったけれど、なんだか会計がよくわからないという人

○企業では経理をしていたけれど、NPOに来たらなんだかよくわからなくて不安な人

○簿記の級は持っているけれど、NPOの経理はどうも理解できなくて悩んでいる人

 

NPO法人の会計実務現場は、本当に、悩みや苦しみばかりです。

誰に聞いたらいいのか、どうしたらスムーズに処理できるのか、

なんでこういうことをしなければいけないのか、煩雑すぎてよくわからない、

そんなこんな、もつれてほどけなくなった糸を、ゆっくりと、少しずつ

解きほぐしていくお手伝いができたらと願います。

 

テキストは、2017年10月後半には、販売開始します。

また、直前講座も実施いたします。

 

簿記や法律のテキストでも講座でも試験でもありません。

先輩たちが培ってきた実務の知識の一部を共有し、

現場で少しでも役立てることができたら、と、超荻野流のテキストです。

 

検定試験は、2018年2月にありますが、試験に合格するためではなく、

自らの実務に役立てるために、テキストの購入や講座の受講をしていただき

皆様に、自信をもってNPOの会計ができるようになっていただることを

心から願ってやみません。

 

| セミナー | 15:03 | - | trackbacks(0) |
いいかげんな講座?

前々回の当ブログで報告した「会計レベルアップ講座」。

先日、最終の4回目が終わりました。

連続ものだけに、全編がつながりを持つ内容設計、

ストーリー性のある資料準備、飽きが来ない講義の工夫など、

それなりの気苦労があり、終了時には「やれやれ」と

解放感を覚えました。

 

でも、実は今回のシリーズ、意外に疲れませんでした。

回を重ね受講の皆さんと顔見知りになれたこと、

その皆さんが前向きの方ばかりだったことなどにより、

気持よく講義できたのが大きな要因です。

炎暑の中のご参加なのに、皆さん意気軒昂で質問も積極的でした。

 

買っていただけるかも?と念のため持参した会計日誌(特製の現金出納帳)

完売、参考書「わかるできるNPO法人会計」は持参分だけでは足りず、

後から送付してと申込まれた方も数人いらっしゃいました。

 

そうした受講の皆さんの本気度に元気づけられたことに加え、

筆者自身が「いいかげん」に講義をするよう努めたことも、

疲れが少なかった原因だと思います。

いえ、決して無責任に「ええかげん」な講義をしたのではありません。

 

筆者がめざした「いいかげん」は、

程の良いという意味での「良い加減」です。

ものごとは「過ぎたるは及ばざるが如し」と言います。

「ほどほどに」がいいですね。

講座講師では度々の失敗をしてきました。

 

多くは山盛りの準備をしたことによる失敗です。

受講者にできるだけトクをしてもらえるよう、

あれもこれも情報提供しようと張り切っても、

時間内に説明しきれず消化不良になってしまいます。

大体、張り切った時が失敗する時だったような気がします。

 

肩の力を抜いた「いいかげん」さのサジ加減、

忘れずに日々の行動に生かして行きたいものです。

 

| 会計あるあるブログ | 11:16 | - | trackbacks(0) |

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