NPO会計支援センター

2005年からNPO法人の会計支援に特化した活動をしています。
NPO会計に関するいろんな出来事などを綴っていきます。


就任承諾書の日付

風薫る5月も半ばを過ぎ、

3月決算の法人では繁忙さも一段落かと思います。

この時期、総会準備に向けた質問が増えますが、

先日も役員就任承諾書の日付に関する質問がありました。

役員変更は所轄庁に届出をし、代表権のある理事は登記をします。

所轄庁への届出時、新任役員の就任承諾書コピーを提出し、

登記には新任・重任いずれも提出が必要です。

しかし、この書類は法人宛であり、いわば内部文書です。

堅苦しく考えすぎず事務を進めたいものです。

 

多くの法人が、

「役員は総会で選出し、理事長は理事会で互選」します。

本人が出席すれば、その場で承認するか断るのだから、

それを文書化するという意味で、当日の日付が最も妥当です。

任期との関係が気になるため、難しく考えがちということもあるかと

思われます。確かに、2年間の任期の開始日と満了日を考えながら

総会を設定するのは、面倒なことです。

現実に任期満了日と総会の日がズレたため、登記所で是正の指導を

受けた話を耳にすることも少なくありません。

総会がいつ開かれようが、その日に役員の任期が満了すれば便利です。

 

定款にそのことを定めるだけで実現します。

定款の「役員の任期は2年とする。」という規定に次ぐ項目として、

下記の伸長短縮規定を挿入するだけです。未導入の法人の皆さま、

ご検討をお薦めします。

 

【伸長短縮規定】

「前項の規定にかかわらず、任期満了前に、就任後2事業年度が

終了した後の総会において後任の役員が選任された場合には、

当該総会が終結するまでを任期とし、また、任期満了後

後任の役員が選任されていない場合には、任期の末日後最初の総会が

終結するまでその任期を伸長する。」

 

(下線部分は、定款に「役員を総会で選任する」ことを明記している

法人のみ定められる。)

 

| 会計あるあるブログ | 09:27 | - | trackbacks(0) |
「麗しい和」の時代

さすが10連休は長いですね。

皆さま、エンジョイされましたか?

筆者は昔、連休時の道路渋滞では度々苦労し、

人が動くときは動かないと決めて久しくなります。

今回は退屈かなーと若干の懸念はあったものの、

おかげさまでふだんは思い及ばない天皇家のことなど、

やんごとなき方面に思いを巡らせる非日常な日々を過ごすことができました。

 

それに、以前から抱えていた自分なりの宿題もあらかた片付き、

長い社会人経験の中でも最長の休日がつつがなく終わろうとしています。

スケール大きく楽しまれた方、ゆっくりとした時間の中で

日頃の疲れを癒された方ほか、多彩な過ごし方があったかと思います。

 

でも一方で、楽しみたくても思うにまかせられない方々も

いらっしゃったことでしょう。仕事を休めない子育てママの悲鳴や、

中小企業経営者の納期・工期・人手不足への苦労などを

報道で見かけました。某新聞の投書欄に、

「訪問介護サービスで休めない。休むと他のヘルパーの負担が

増える。なぜ10連休も!?」といったつぶやきが載っていました。  

 

筆者は毎年この時期、決算と連休が両立できない会計担当者のことが

気になります。例年にもまして、今年はさらに大変だったことでしょう。

職掌柄やむをえないことでしょうけど、一連の決算業務が完結したところで、

ゆっくりと骨休めしていただければと思います。

でも、慢性的に人手が不足がちなNPO法人の方には、

「そんな気休め言わないで!」と言われるかも。

職場仲間の皆さんで、ぜひ負担のバランスをお考えいただければと

思います。 なんといっても、「令和」は「麗しい和」の時代です。

「和をもって貴しとなす」は、日本古来の麗しい文化。

職場でも「和」の力を大切にして行きたいですね。

 

| 会計あるあるブログ | 11:05 | - | trackbacks(0) |
単純作業の罠

NPO会計支援センター事務スタッフの松岡です。

いよいよ4月です。 もうコートが要らない気温になり、

春の陽気という言葉がぴったりの温かい 日が続いていますね。

今回は、当センターでの仕事中に起きたちょっとした出来事です。

 

ある日、私は、チラシや情報物などの資料を、

配布先に郵送する準備をしていました。 その過程で、

資料を封筒に封入する作業がありました。

同じ作業を繰り返し、黙々と封入を進めるうちに、

積んであったチラシも徐々に 減ってきて、もう少し、

と思いながら手を動かしていました。

 

すると、唐突にシュッという音が。 え?と思った直後、

指先に痛みが走り、見ると血が出ていました。

どうやら紙で切ってしまったようです。

きっと注意力が途切れていたのでしょう。

幸い、絆創膏を持っていたので、それを巻いて

すぐに処置は完了しました。

今は年度初めという団体さまが多いと思います。

新年度のチラシやニュースレターを大量に郵送したり、

会計担当者さまの場合は、 決算作業のために会計資料を印刷したり、

紙を扱う機会が増えるのではないでしょうか。

 

特にメール便で情報物を大量発送する時は、資料を用意し、

1セット分を組み、 封入し…と同じ作業を何度も繰り返すことに

なります。 そのうち、つい集中が途切れてしまうこともあるか

と思います。 事故はそんな時に起こります。

最初は丁寧にやるのですが、慣れてきて要領が良くなってくると、

油断がちに なることもあります。 忙しい時は尚更です。

単調な作業を繰り返していると、他のことを考えてしまい、

余計に目の前のことに対する注意が鈍くなってしまいます。

 

みなさま、今は特に忙しく、考えることも多い時期だと思いますが、

単純作業の時も 気を抜かずに気を付けてくださいね。

たかが紙ですが、切れると結構痛いですよ! …と、

実際に痛い目にあった私が、自分の経験から言ってみました。

それではまた。

 

| 新米スタッフの独り言 | 10:35 | - | trackbacks(0) |
喉元を過ぎても忘れないで!

決算期、質問が多々舞い込みます。

事務所で対応するほか、親しいNPOスタッフから

自宅パソコンへプライベートの相談メールが入り、

夜なべ仕事で返信に大わらわの日も少なくありません。

 

先日も、

会計は難しいと嘆くKさんからメールが届きました。

この時期によくSOSが来る人です。

俗に「できない子ほど可愛い」と言いますが、

失礼ながらKさんもその1人なのかも知れません。

きっと安易に答えてしまう当方もよろしくないのでは?

と思いつつ、例年同じことの繰り返しです。

 

届いたメールは、こうです。「活動計算書は問題なく

作成できました。でもなぜか、貸借対照表の『資産合計額』と

『負債及び正味財産合計額』が合いません。助けてー!」

さっそく確認して、まず目についたのは貸借対照表に対する

固定資産の計上ミスです。

年度初め取得の固定資産額が 取得価額のままであり、

減価償却費が固定負債欄に 計上されています。

初めての固定資産計上で、 きっとパニックだったのでしょう。

 

確かに固定資産と減価償却は、不慣れな人には 難しいテーマですね。

考え方を伝え、記載場所や 数値を変更してもらいました。

でも、まだ貸借の数字が合いません。 あとは、

財務諸表では分からない細部の確認が必要です。

年間の記帳と入力が正しいか、期末の現金と預金の残高、

各勘定科目の期末合計額が正しいかなどのチェックが必要です。

幸い記帳洩れと入力時の数字ミスが発見でき、一件落着しました。

 

Kさんにとって、「会計が難しい」と嘆かず、 数字の一つ一つを

丁寧かつ確実に処理していくことの 大切さが再確認できたと思います。

本来、日次・月次でチェックをしていれば、

決算時に騒がなくてもいいのです。

「喉元を過ぎれば熱さを忘れる」と言います。

でもKさんには、今回のことを忘れないで

今後の日常業務に反映していただき、

年度末のSOSがなくなることを期待しています。

 

| 会計あるあるブログ | 09:30 | - | trackbacks(0) |
改元で今年度はどう表記する?

新元号が決まり、「令和」フィーバーだそうです。

多くの報道や解説の中で知ったのですが、

改元とは歴史的に天皇即位のほか、災いを改める、

つまり民の心機一転を目的として行われることが多かったとか。

 

とすれば、平成の世に閉塞感や行き詰まりを感じていた人々が、

一瞬にして気分転換でき、晴れ晴れとした気持ちになれた、

大成功の改元だったと言えるのかも知れません。

 

ところで、さっそくこんな疑問を耳にしました。

「今年度は平成31年度?令和元年度?」

各法人の会計帳票に関する表記を制約する基準は特になく、

各法人の自由裁量の部分かと思われますが、こうしたことに

国がどう考え、対処してきたかをちょっと調べてみました。

 

大正天皇は大正15年12月25日に崩御され、その年度を

公文書に書くには大正15年度と昭和元年度の併記と

定められました。しかし、どちらか一方のみの記載も

少なくなかったようです。

昭和天皇の崩御は昭和64年1月7日なので、

昭和64年は1週間のみで終わり、平成に改元されました。

しかし、昭和63年度の年度途中です。

4月以後が「平成元年度」になるのですが、

昭和63年度を「平成0年度」と呼ぶわけにもいかず、

そのまま「昭和63年度」の継続としたようです。

 

さて、今回の改元についてですが、政府は「平成31年度」を

「令和元年度」と呼ぶと決めました。

なお、菅官房長官は、記者会見で次のように言っています。

改元日以後、国の公文書が「平成」表記のままでも有効とし、

「平成32年度」と表記されていれば「令和2年」とみなす。

政府の平成31年度予算は、改元後は「令和元年度予算」

と表現する。 各法人の年度の記載については、

こうした国の考え方を参考にしていただければと思います。

 

| 会計あるあるブログ | 10:05 | - | trackbacks(0) |