会計セミナー第4回目「決算書の作り方」は、

この回だけ新たに参加された方も多く、会場は大入り満員でした。

 

正 しい決算は、日常会計事務の正確さに負う部分が大きいものの、

期末の帳簿・現物の確認に加え、決算整理が必須です。

 

決算整理とは、収益・費用が当年度と翌年度以後のどちらに所属するかを

明確にして会計処理を行うことです。 そのことを実習する中で、

参加者から助成金の決算整理に関する質問がありました(下記)。

 

助成金・補助金については、前払・後払、残額返還義務の有無ほか

色々なケースがあり、頭を悩ますことが少なくありません。

この機会に、易しいケースから順次考えてみましょう。

 

 助成金100万円を受け取りました。

【全額事前支給(銀行振込)、対象事業は年度内完了のため返還義務なし】のケース

 

 →(左)普通預金 100万円 / (右)受取助成金 100万円  

 

 ◆攵綉,如⊇成金の入金が、翌事業年度になる】ケース

 ,痢嵒當麺其癲廚髻嵬ぜ金」に替えます。

 

 → (左)未収金 100万円 / (右)受取助成金 100万円

 

質問のケース

助成金支給決定の通知に基づき対象事業を実施、年度内に完了した。 

助成金の入金は翌事業年度で、入金予定金額は実績を査定してから決定。

したがって、減額もあり得る。

 

○助成金支給決定&事業実施年度(当年度)

 

 →(左)未収金100万円  / (右)受取助成金 100万円  

 

○翌年度、助成金が入金になった時、10万円減額されて90万円だけが入金

 

 普通預金     90万円  未収金   100万円
 過年度損益修正損 10万円

 

前年度に、未収金は100万円で計上しています。

しかし90万円しか入金にならなかったので、

減額された分(10万円)は、入金時に、前年度の損失として扱います。

(こういった場合、前年度の会計データを触ってはいけませんので要注意です)

 

会計セミナーにて、振替伝票で「預り」には皆さん困惑しました。

給料から源泉所得税などを預かる際の伝票起票です。

 

例えば、

「次の,函↓△療蘇爾脇韻鍵嫐を持ちます」と言っても、ほとんどの方は「?」でした。

 

ゝ詢舛鮓酋發琶Г辰浸の処理(税金を1万円控除)

 給料     50万円

  現金                      50万円

 現金       1万円   預り金(源泉所得税)  1万円

 

給料を現金で払った時の処理(税金を1万円控除)

 給料         50万円    現金          49万円
 

 預り金(源泉所得税)1万円

 

しかし、会計セミナー2回目の「現金出納帳をつけてみよう」になると、

皆さんイキイキと手を動かし、3回目の「月次決算をしてみよう」に向って

着々と作業は進みました。

 

現金出納帳の秘訣は、ありのままを几帳面に書くことであり

続いての実習、総勘定元帳は左右を間違えないようにして、

もれなく転記する、が秘訣でしょうか。

 

総勘定元帳で、現金・預金の金額記入位置は、先週記載した左右の原則で

決まりますが、他の費用項目で位置を間違えるケーが見られました。

現金・預金の記入位置と、左右逆になることが忘れられがちだったのです。

 

総勘定元帳とは、いわば勘定科目別の箱がズラリと並んでいると考えましょう。

伝票起票または記帳が終われば、合致する科目の箱にポンポンと入れていくイメージです。

箱ごとに集計した金額を一覧表にしたものが試算表と考えれば、分かりやすいでしょう。

 

「月次決算」を12か月行ったことにして、いよいよ次回は4回目の「決算書の作り方」です。

当センター主催のNPO会計セミナー(月1回開催)が終了しました。

 

“超初心者向け”でしたが、ふだん会計を担当している方々も

「復習」のために参加され、また、毎回愛媛県から車で来られる方をはじめ、

遠距離からの参加も多く、“超マジメ”な向学心一杯のセミナーでした。

 

4回シリーズの1回目は「NPO会計のキホンのキ」。

特に力を入れたのは簿記の初歩でした。

 

NPO会計基準は複式簿記を前提にしているため、

基本的な部分は知っていただきたいからです。

振替伝票の起票に関し、しつこく言ったのは

「現金(預金)が増えれば左、減れば右」

勘定科目「現金」を記載する位置のことです。

左は借方、右は貸方 ですが、意味のない難しい言葉ですので

名称はパスしました。

 

振替伝票例

  1月10日 ノートやボールペンなど事務用品を500円分買った】

 → 現金が減るから、現金が右側

(左)消耗品費500円 /(右) 現金500円

 

◆ 1月10日 正会員1人から年会費1000円受け取った(入金した)】

 → 現金が増えるから、現金が左側

(左)現金1000円 /(右) 正会員受取会費1000円

 

「左右は引き算!」と、繰り返し言いました。

同じ勘定科目は、左右で相互に消し合うという意味です。

 

【1月20日 ,了務用品を返品し、500円を返してもらった】 

→ ,虜険Δ魑佞傍票 (現金が増えるから、現金が左側)

(左)現金500円 /(右) 消耗品費500円

 

,虜限Α幣談徂僻500円)と、の右側(消耗品費500円)が引き算で0、

,留βΑ文酋500円)と、の左側(現金500円)も引き算で0、

つまり,旅愼は、取消されます。

 

い發靴癲↓の事務用品の返品、返金が、全額ではなく一部の200円だけだとしたら、

現金は、200円だけ、増えることになります。

→ (左)現金200円 /(右) 消耗品費200円

 

1月10日購入した時は、消耗品費500円でしたが、1月20日に200円返金されたわけですね。

,痢500円)から、い諒峩發気譴200円を引くことになるので、

左右を差引きして、それぞれ、現金、消耗品が300円残る勘定になります。

 

結果、1月20日時点で、消耗品費は300円となりますね。

 

 

決算書は「作る」ことが最終目的ではありませんね。

完成した決算書には、いろいろな重要な情報が載っています。

決算書を使って、なにを、どのように、誰に、伝えることが

できるのか、伝えるべきなのか、みんなで一緒に考えてみましょう!

 

 

 

 

 

 

皆さま、清々しい新年のスタートを切られたことと思います。

どうぞ今年もよろしくお願いします。

今年はトリ年、「商売繁盛」のエトと聞きます。

いにしえの創作(?)であるエトが、今の時代に神通力を

発揮できるかどうかですが、ともかくパッと景気の良い年になって

ほしいものです。

 

NPOも社会の一員、もちろん景気が無関係ではありません。

次年度計画や予算の策定に当たり、景気の先行きが気がかりな団体も

少なくないのでは? 計画・予算と言えば、筆者などは、サラリーマン時代の

習い性でしょうか、

PDCA(plan−do−check−act 計画・実行・評価・改善)の語を

連想します。PDCAサイクルを回し、計画から改善へのステップを繰り返す

マネジメント手法です。らせん階段を登るように、スパイラル状でレベルアップ

して行くことが期待できます。

 

1つのサイクルのスタートがplan(計画)であり、その裏づけが予算です。

予算をきちんと立てることが、良い活動を展開するための基本と言えます。

「1年の計は元旦にあり」です。事業年度初めが団体の元旦と考えれば、

17年度スタートの日に向けて、早めにしっかりとした計画と予算を準備して

おくことが望まれます。立案した計画に沿い、予算を守りながら、

しっかりと活動を展開して行きたいものです。

 

ただし、事業活動を取り巻く環境は、刻々変わります。

計画・予算に縛られない発想も大切です。状況の変化に応じ、

素早く予算を組み直す対応力や臨機応変さも併せ持てればいいですね。

 


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